国沢光宏のドリームクルーズ ワールド・ドリーム乗船レポート 旅行記(その1)

今回のフネは最近急激に業績を伸ばしている香港のドリームクルーズ社の『ワールド・ドリーム』。ドイツの造船会社に全長335m/15万トンというクルーズ船ギョウカイでもTOPクラスの大きさのフネを2隻同時にオーダー! 昨年からシンガポールと香港ベースで就航させている。評判は全く不明。なんせホメるのが商売の旅行業界です。

香港でのチェックインはスムース。タクシーでターミナルに着くと、すぐ荷物預け場所になっている。預けて2階へ。ここも自動チェックイン機などあり、お嬢さん達が手伝ってくれあっという間に終了。乗船券(クルーズカード)も発給された。続いてセキュリティチェックと呼ばれる「お酒狩り」(持ち込み禁止)を受け船内に。

就航から4ヶ月の新造船だけに、どこもピッカピカ。部屋はバスタブ付きでアメニティも充実している。気になるのはプロムナードの狭さ。今やプロムナードは6階吹き抜けも珍しくない。このフネは335mもあるのに3階吹き抜け。しかもカジノや有料レストランばかり。無料で食べられるの、ブッフェかメインダイニングの2カ所のみ。金儲け主義か?

香港からの客層は90%が香港人。その他、チラホラ外国人といった感じ。日本人も少数ながら居る。旧カイタック空港跡地に作ったクルーズ船ターミナル出港を13時に出港。次の寄港地はフィリピンのマニラと書いてあったが、なぜか違う方向に向かって走る。最初の到着地、中国のナンシャという港でした。ここで大陸系中国人を乗せる。嫌な予感です。

予感的中! ガラガラだと思ったら、ナンシャで3000人くらい大陸系中国人が乗ってきた。イッキに中国ブネです! 私、中国発着のクルーズ船だけには絶対乗りたくないと思っていたのに、99%中国人になってしまいました。しくしく。こら文字通り厳しい厳しい修行になりそう。最初の修行は乗船語の緊急避難訓練。これ、とっても大切です!

なのに中国語の説明だけ! 英語は船内放送あるのだけれど、英語になると中国人が声高にシャベリ始めるためナンも聞こえず。全く解りませんでした。中国人の悪いブブンが全て出てしまっている。中国人以外は何かあったら根性で生き延びろってこと。この一点だけ取っても、香港発のゲンティンドリームは中国語堪能な人以外乗らない方がいい。

唯一の「いいね!」はお酒の安さ! 中国人はお金使わないらしく、ほとんど船内で飲まない。何とか従業員に仕事させようと言うことなんだろう。ビールやワイン、18香港ドルだって! 税金入れても280円! クルーズ船じゃ間違いなく世界一安い。取材終わったら毎日飲みまくることにします。この点のみ嬉しいですね。<中国ブネ修行その2へ>

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