国沢光宏のマリナー・オブ・ザ・シー乗船レポート 旅行記(その3)

5月2日の朝7時。出港して63時間(2日半)で台湾の基隆港着。ここの港は長崎港よりはるかに狭くて奥行きあります(写真下。前方が行き止まり)。ドコにつけるのだろうと思っていたら、デッドスローで一番奥まで。出港15時30分のため台北や九分に行く気にもならず、市内をブラつくことにしてJTBのデスクに「ショッピングモールなどありますか?」と聞く。

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するとどうよ! 「よくわからないんです」ときた。けっこうベテラン風の女性である。よくわからないから旅行代理店使うのに、そこでわからない言われたらお客どうしたらいいの? ボンネット開けられないクルマの営業と同じ。基隆市で作っているペラ1枚のパンフレット渡されて「ここにデパートと書いてあります」だって。嗚呼。もはやプライドもへったくれもヘチマもシナチクもない。

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とはいえもはやJTBにゃ期待してないから腹立たない。下船してWiFiの入る店に入って基隆市内のチェック。いまやネットさえ繋がればあっという間に大量の情報入る。JTBもそのくらいの仕事をしたらいい。3500人からのツアー&寄港地は2つだけ。事前に1人調査に行かせたっていいだろう。ちなみに寄港地の観光ツアーは4月上旬の段階で売り切れてたそうな。

一方、船内仕切りはロイヤルカリビアンクルーズ。ブッフェレストランの不味さを除けば、毎晩行われるショーのレベルも十分高い。船内に狭いながらアイススケートリンクがあり、そこで行われたショーなど、多少のことでは納得しないスレたオヤジでも相当「凄い!」と感心。2日目の晩のオーケストラ付き(最小限ですけど)ミュージカルも大道具からしてフネの上と思えず。

基隆散策は普段あまり行かない台湾のお寺など。参拝の仕方が全く解らないので聞いてみたら、巨大なお線香を3本もくれて火をつけてくれました。特に金額指定などないようですが、体調の回復を願いお賽銭を入れておきます。お寺の周りの市場など歩いていたらあっという間に14時過ぎ。フネでもお昼を食べられるけど、マズいので食べてから乗る。

基隆港を定刻に出港。何と! フネの大きさからするとあまりに狭いため港内で回転出来ず、バックのまま”ほぼ”湾の入り口まで5kmほど。晩ご飯食べたらまた発熱。悪いと思われるのは発熱するとダルくなりお腹が張るくらい(お腹も壊れておらず)。ロキソニン飲むくらいしか無い。飲むと効いて普通に過ごせるようになるのだった。う~ん!

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海は荒れているけれど、ほとんど揺れない。200m級のフネなら激しくピッチングすると思う。朝、右舷に海上保安庁の1000トン級巡視船『もとぶ』。比較的新しい巡視船で、将棋で言えば桂馬のような存在。全長98mです。見てるとやっぱし揺れている。那覇新港に付くと『スーパースター・アクエリアス』が。26年前に作られた少し古いフネで、230m/5万1千トン。

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那覇着11時30分なのだけれど下船はオプショナルツアー客が優先。。私ら13時25分にならないとイミグレーションを受けられない。つまり2時間フネの中で待たされ、フネに戻るのは17時30分までだという。何と4時間しかない。しかも港からのアクセスはJTB手配の片道1000円バスのみ。市内まで出られるかどうかも怪しい。JTB凄すぎ!<クルーズ最終レポートに続く>

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