ホンダ60馬力船外機

ホンダが新しい世代の60馬力船外機を発表した。リーンバーンに加え、「ブラスト」と呼ばれる立ち上がりのパワーアップ機能も持つ。簡単に説明すると「65馬力相当の加速時出力と50馬力と同等の巡航燃費を持つ」ということになる。低回転域でアクセル開度大きいときは燃料を濃くして点火時期を早め、巡航時に薄い燃料を燃やすのだ。

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ホンダは艇体を作っていないため船外機のシェアが低いものの(日本ではセットで購入する人も少なくない)、技術レベルからすれば世界トップレベル。中でも始動性に代表される信頼性や耐久性ときたらアタマ一つ抜けているかと。なぜ意地になって艇体を作らないのか解らないけれど、もったいないと思う。

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ということでまずは17フィートのゴムボート(カリブ・アバンテージ)から。このフネ、本来なら120馬力まで搭載できるキャパシティを持つため、60馬力だと立ち上がり加速がニブイ! 「どっこいしょ!」とプレーニングに入ります。実は新しい60馬力、「パワースラスト仕様」もある。クルマなら1段低いギアを組み合わせたというイメージ。

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したがってゴムボートを立ち上がりの良いパワースラスト仕様とし(プロペラ径が115馬力と同じになる)、和船を標準ギアにすれば良かったのに、なぜか反対をチョイス。よって立ち上がり加速はイマイチでした。されど一旦速度に乗れば速い速い! 楽々25ノットオーバーで巡航可能。音も振動も静か。

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22フィートの和船と組み合わされたローギア仕様の60馬力は、立ち上がり加速も元気一杯。何より驚くのが騒音&振動である。エンジン直前のイスに座っていても全くウルさくない。このフネとセットにし、200万円くらいで売ればいいのに。1リッター3気筒の新設計エンジンということだけれど、クルマ用に使ってもいいんじゃないの?

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燃費を計測してみたら、さすがに良い! リーンバーン領域となる4200回転の経済巡航状態で1時間10リッター(今回の和船なら22ノット)。こら50馬力クラスと同等。全開だと1時間20リッターというイメージ。普通の使い方なら1日釣りしても20リッターあれば十分でしょう。中アジを10匹釣ればツーペイか?

問題は「どんなフネと組み合わせればいいか?」と言う点。ヤマハもスズキも、エンジン+艇体で販売している。ホンダが入っていく余地無し。前述の通り今回の和船とのセットもいいけれど、これでS800みたいなランナバウトと組み合わせてくれたら楽しいのに。ぜひ艇体も考えて欲しい。


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