ニュル24を見て感じる本田宗一郎さんの凄さ

日本じゃあまり盛り上がらないニュル24時間レースを見てて「そうか」と思った。日本がこれだけ早い期間で世界TOPと戦える技術を確立したのは、誰もが本田宗一郎さんの功績だと知っている。昭和29年、当時世界一の技術で競われていたマン島TTを見て「これに出よう!」。当時のことを知る人に聞いたのだけれど「出ればよい」じゃなく「勝つ!」言ったらしい。

当時のホンダに搭載されているエンジンはパワーなんか二の次のOHV。世界のTOPは当然ながら高回転型のDOHCだった。開発に4年掛かったものの、参戦から3年でマン島TTの小排気量クラスを席巻し世界GPさえ優勝した。ホンキで勝とうとし、実現したワケです。こらもう誰だってワクワクする。だからこそスズキもヤマハもホンダに続けと世界に出て行った。

4輪も本田宗一郎さんの影響が大。マン島視察から戻った後、競技車両の開発に着手したのと同時に常設サーキットの建設に取りかかる。ショッパイ規模でなく、50年以上経った今でも基本レアイウトはそのまんま。それでいてF1屈指の名コースと評されてます。ここで日本人は海外からやってきた黒船達を見る! 目覚めたのがプリンス自動車でした。

多少内弁慶ながら、真剣に世界の覇者だったポルシェをやっつけようとしたのである。同時進行形だった第1期ホンダF1と合わせ、日本の自動車ファンは世界との距離を縮めていく日本車を応援したし、プライドも持てた。毎年富士スピードウェイにやってくる新型ポルシェと桜井真一郎さん率いる日産の戦い見て素晴らしくワクワクしたもんです。

ニュル24時間レースはベンツやBMWやアウディやポルシェが速くて強くてカッコ良い! 一方、日本勢を見ると「世界一になってやる!」という本田宗一郎さんの魂は感じない。これじゃ若い人達から尊敬してもらうなんて無理。レクサスのユーザーがこのレースを見たら、自分のクルマはドイツ車に全く歯が立たないことをハッキリ知ってしまうだろう。

日本人ドライバーだって内心忸怩たる思いかと。今回参戦しているドライバーは日本のTOP級。本来ならニュルで優勝争い出来るレベルである。なのに後ろから圧倒的な性能差で迫ってくるドイツ車に乗ったランク的に下のドライバーに道を譲りまくらなくちゃならぬ。モリゾウさんが予選走ったのは素直に凄いと思いますが。こうなると期待したくなっちゃうのがホンダです。

F1やWTCCに参戦して世界と戦うというのはホンダらしいです。中途半端な気持ちでニュル24時間に出てこないというのもホンダらしい。でも海外で暴れまくってこそホンダは輝く。日産とポルシェが戦った日本グランプリを無視したように、国内のレースを縮小し新型NSXでニュル24時間など出て総合優勝狙うなんて面白いと思う。ホンダの突破力が見たい。

それともトヨタがWRCでワクワクさせてくれるだろうか? その前にル・マンですね。

 


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