ボルボの自動ブレーキも抜群の事故防止率だった!

自動ブレーキの素晴らしい事故防止効果を証明するデータが、スバルに続きボルボからも発表された。データを見ると、追突事故はマイナス76,5%という驚くべき減少率となっている。対人事故もマイナス58,6%で、これまた顕著な効果。参考までに書いておくと、すでに公表されているスバルのデータは追突事故でマイナス84%。対人事故マイナス49%だった。以下、少し詳しく紹介したい。

まずボルボの調査内容だけれど、対象は2009年~2015年のボルボ車で、自動ブレーキ搭載車6万585台と非搭載車1万8823台の走行10万kmあたりの事故率を算出している。スバルは搭載車24万6139台と非搭載車4万8085台。両ブランド共にデータを取るのに十分な数だし、ほぼ同じような数字が出ていることを考えれば、自動ブレーキの効能について疑う余地は全く無い。

大雑把に言って追突事故を80%減らせ、歩行者との事故も半分程度に抑えるという絶大な効果が確認出来た。参考までに書いておくと、ボルボの自動ブレーキシステムは新しいほど性能良くなっているし、スバルも最新モデルに搭載されている『アイサイト3』はカメラの視野角を広げていて、より広範囲の歩行者を認知出来る。両社の最新型では、さらに大きい事故減少率だと思う。

ボルボとスバルの微妙な数字の違いは、スバルの方が若干停止車両に対する停止可能速度で高く、ボルボは早い段階で歩行者検知機能を磨きこんでいたからだと考える。前述の通りアイサイト3ならボルボと同等かもしれない。また、歩行者エアバッグ付きなら、接触したとしても加害性が10分1くらいになる。ボルボとスバルだけダントツで頑張ってます。

不思議なのは、これほど事故防止効果持つ自動ブレーキなのに、任意保険の割引が未だに行われていないこと。来年1月からやっと割引を始めるという情報も流れているけれど、10%を想定しているようだ。これほど効果のある技術なのだから、もう少し割引率を引き上げてやれば任意保険料の割引分で自動ブレーキを装備出来るようになるだろう。

この点を損保会社に聞いてみると取材元を隠して欲しいという前提で、興味深いことを教えてくれた。曰く「ボルボとスバルの自動ブレーキは素晴らしい効果が確認出来ています。ただほとんど効果の出ていないメーカーや車種もあります。一律で値引きするとなれば10%がやっとかもしれません」。この件、納得出来る。

・スバル・レヴォーグのデータ

上のテストデータは『自動車事故対策機構』という公的な団体が行っている自動ブレーキの試験結果だ。2ページ目の『CCRsシナリオ』のデータが「停止車両に追突するケース」をイメージしたもの。10km/hから試験しているが、スバルの場合、さらに低い速度域から稼働し、50km/hまで安定して停止している。実際は、もっと高い速度でも停まる。

ダイハツ・タントのデータ

一方、ダイハツの最新型自動ブレーキを採用しているタントのデータが上の通り。安定して停止出来ているのは20km/hまで。30km/hになると、全て追突しており、そのうち1回は全く聞かなかった。また、10km/hを下回ると稼働しない。ここまで読んで「タントは軽自動車だから」と思うかもしれないから、下にはVWゴルフの結果を紹介しておく。

VWゴルフのデータ

20km/h以下での速度で試験を行っていないため、それ以下の速度では稼働しないようだ(20km/hでも稼働しないケースがある)。25km/hでも安定していない。この程度の性能だと、確かにボルボやスバルのような事故低下率は難しいと思う。10%の割引でちょうどよいくらいかもしれない。

こういったカタログに出ていないデータを見ると、新車を買うときは最新の情報を入手し、性能の高い自動ブレーキが付いている車種を選ぶことの大切さを痛感する。


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