二酸化炭素かNOxか

BMWも通常走行時に基準値を超えるNOxを出している、と報じられている。一方、BMWは違法なソフトや行為を行ってないというリリースを出した。VW以外のメーカーが、基準を守っているのに実走行テストでNOxを出すことは十分に考えられると思う。なぜか? 燃費を向上させようとすれば必ずNOxが出やすい環境になってしまうからだ。

欧州は1990年代から二酸化炭素を地球温暖化ガスの主因と考え減らすことを考えていた。二酸化炭素の排出量を減らそうとすれば、燃料の消費量を減らさないとならない。燃費の改善が大きな目標となる。方やアメリカは地球温暖化防止会議で削減の公約を拒否したことでも解る通り、二酸化炭素の排出量削減には興味をしめしておらず。

むしろロサンゼルスなどで発生してい地域的な大気汚染を防ぐべく、NOxなどの削減に注力してきた。つまりアメリカでは二酸化炭素よりNOxが悪者。欧州ではNOxより二酸化炭素の方を問題視していたのである。そして欧州の交通モード(アベレージ速度が高い)で燃費を向上させようとした場合、ディーゼルが最も効率的なのだった。

NOxを減らそうと思えば難しくない。エンジン内部に吸入した酸素が全て消費する量の燃料を吹けばOK。すると完全燃焼し、酸素は無くなってしまう。すると大気中の窒素も結ばれる相手がいなくなり窒素酸化物(NOx)は排出されず。ディーゼルは薄い燃料を燃やすため、エンジン内で爆発する行程中、大気中の酸素を全て使い切れない。

結果、高い温度になるエンジン内部で大気中の窒素と合わさって窒素酸化物を出してしまう。ディーゼルだけでなく燃費を極限まで追求したガソリンエンジンだって、薄い雰囲気で燃料を燃やすとNOxを出してしまう(ヨーロッパのクルマはガソリン車でも一般走行モードで基準値以上のNOxを出す可能性大)。ここにきて課題になっているPM2,5も出す。

最新の排気ガス規制は日米欧共にNOxの排出量を大きく絞っているのだけれど、ディーゼルや低燃費型ガソリン車では技術的に走行時のNOx排出量を大きく減らすことが難しい。もっと言えば、燃費など気にしなければNOxを出さないで済む。ちなみにハイブリッド車は燃費良くNOxも出さないけれど、高速走行走行が低いし、大型車になると燃費もイマイチ。

ということで「絶対NOxを出すな」ということになれば今の技術で二酸化炭素の排出量少ないディーゼルを作ることは難しい。ディーゼル車の購入に補助金を出している国も多いけれど、二酸化炭素排出量削減に効果的だからだ。社会的なコンセンサスで「二酸化炭素もNOxも削減したい」というなら、ガソリンのハイブリッド車が一番正しい答えに近いと思う。

自分自身は自宅のガレージの屋根に付けた太陽光発電パネルでエネルギーの自給が可能な電気自動車や、再生可能エネルギーから作る水素を使った燃料電池車に将来を託したいと考えている。だから毎日の相棒は電気自動車『リーフ』だし、趣味のクルマとして燃料電池車『ミライ』に乗っている。

 


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