手放し運転は違法か?

日産セレナに搭載された自動運転機能は、1)先行車が存在する。2)車速10km/h以下で連続したハンドル操作を行ってくれる。つまり上の条件を満たせば手放し運転が出来ると言うことだ。これはジュネーブ条約という運転についての国際規約で容認された内容。果たして日本でも問題ないのだろうか?

改めて道交法に書かれている『安全運転の義務』を読むと「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない」と書かれている。

この項を見ると2つの点で興味深い。道交法を読むと「確実に操作し」としか書かれておらず、ハンドルを常時握っていることを強制していないのだった。さらにハンドルと同列で書かれているブレーキ操作の自動化が今や容認されていることだ。

御存知の通りブレーキに関しては、先行車追従クルーズコントロールや、自動ブレーキが認可されている。ブレーキペダルから足を離すことを認めているのだった。であればハンドルも同じ。「ブレーキと同じく確実に操作できれば問題ない」と読める。だからこそジュネーヴ条約で容認されているのだろう。

先行車が存在する10km/h以下の速度ではジュネーブ条約を遵守している車両に限りハンドルから手を離していても、確実かつ安全な状況であれば問題ないということになる。

本題はここから。ハンドルから離した手をどこに置くかが大きな課題になってくる。最新型の先行車追随クルーズコントロールは、アクセルとブレーキを自動的に行う機能を持つ。先行車が走り出せばハンドル部分にあるボタン操作で走り出し、停車したら自動的にブレーキ掛かって停車する。

アクセルもブレーキも踏まないで良いため、シートの上で”あぐら”をかいていても問題なし。けれどこの行為は道交法違反なのだ。「確実に操作できない」からである。車両側に搭載されているセンサーの不調などでブレーキが掛からなかった場合、直ちにドライバーは操作できないとならない。

あぐらをかいていたら、直ちに操作できないということになる。したがって足は常にブレーキの近くで待機させておき、異常あったらすぐカバー出来なければならない。

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ハンドルも全く同じ。ジュネーブ条約で認められている自動運転中は、写真のように手をヒザの上に置くか、ハンドルをいつでも握れる位置でホールドしていないと道交法違反ということになる。両手を頭の位置で組むという行為は、あぐらと全く同じ。この状態を写真に撮られたら、即座に安全運転義務違反だ。

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すでに日産セレナを始め、メルセデスベンツのCクラス、Eクラス、Sクラス、BMW7シリーズに10km/h以下限定の自動運転が採用されている。これらの車両で自動運転モードを使うときは、手の位置に注意して欲しい。


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