警察の事故処理係

ベストカーの達人コラムでも書いた通り、先日、警察の能力の低さを改めて実感してしまった。ヨメによれば、渋滞で止まっていたところ、測道からデリカD5がやってきたという。動けと言うことなんだろう。ホーン。されど前に動ける余地無し。すると動き出したら後ろに入ってきてホーンならしてアオリ始める。

渋滞してるから停止したら、おそらく目測を誤ったのだろう。乱暴者は軽く追突。明確なチェックあったため、降りて抗議。乱暴野郎も当たったと感じたらしく、降りてきてバンパーをチェック。キズを目視できない。すると態度一変。「トロトロ走るなばばぁ」とか「ヘタクソ!」等々罵詈雑言の嵐。当然警察を呼ぶ。

来たのはパトカーと近所の野方署の自転車警ら。追突されたと言っているのに「お互い謝って‥‥」。そらヨメだって収まらない。あおられた上、追突され罵詈雑言の嵐。私の電話掛かってきたので中野からタクシーで現場に向かう。どれどれ、とばかりバンパーを見たら、キッチリと追突した痕が残ってます。

警官達はデリカD5のガードバーの位置あたりのインサイトのバンパーをチェックしていたのだ。衝突する時はフルブレーキングでノーズダイブすることを知らないらしい。こりゃシロウト以下です。インサイトのバンパー下側に、塗装の剥がれは目視出来ないものの、汚れの落ちている箇所が残ってました。

ここですよ、と言うと警官が来て指でぬぐい、汚れを全て取ってまう。おひおひ! 「怪しい場所はさわらないこと」って習わなかったのか? こんな警官が事件を扱っているとしたら、もはやどうしょうもない。「事故の専門家を呼んだから」。野方署の事故係が到着。「とりあえず署に移動しましょう」。

当たっているのと居ないのでは決定的に状況が変わる。しかし! 野方署の事故係は「インサイトにはキズがありません。でもD5のガードバーのこのあたりにキズがついているかもしれませんね」。インサイトはクリア層にわずかなスリ痕が残るのみ。なのにメッキのガードバーにキズが付いているというのだ。

う〜ん! 「硬度」の基礎学力全くないらしい。硬いモノと柔らかいモノがスレあって、硬い方がキズ付くと思っているのだ。事故係なら当然知っていなければならないことである。さらにキズをチェックするための「道具」はLEDライトのみ。目の能力頼みということです。眼力の低い人だったらどうする?

結局キズを見つけられなかった。ま、警察に期待した私が間違えだった。ポリッシュファクトリーの及川さんのところにクルマを持って行くと、太陽光の下で「ここですね! でも普通の人だと分かり難いと思います」。とライトを持ってきて当てたら(当てる方向にノウハウある)、ハッキリと半月系のスリキズ。

その後、磨きをしている場所で本格的にライティングしたら、写真撮って解るキズがありました。表面の拡大写真を撮れば、ザラザラになっている表面も撮れる。バンパー同士の衝突なら2〜3km/h(この速度だと明確なショックある)でもキズは目視できないそうな。されど必ず痕跡は残ってしまう。

この程度の能力しか持っていない警察に事故処理をさせていいのだろうか? 事故直後に民間の鑑識を頼めるシステムを作ったら、納得のいかない事故原因は大幅に少なくなると思う。少なくとも野方署の管内で事故に遭遇したら、細心の注意を払うことをすすめておく。ホントに事故解析能力ないです。

ちなみに追突したD5の兄ちゃんは「当たったかもしれません。謝ろうと思うんですが」だって。もはや怒りの対象は兄ちゃんより警察。シカトして帰ってきました。

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10 Responses to “警察の事故処理係”

  1. Fufuhu より:

    呼んでから即日で警察が来るだけましですよ。
    自分がトラックにぶつけられた時は
    「明日でいいですか?」なんてふざけたことを言われましたから。警察署まで自転車で15分くらいの距離なんですけどね。
    そもそもこの国はすでに法治国家の体をなさなくなってきてるので警察の能力にいくら期待したところで無駄ですよ。

  2. やはりデリカ乗りは... より:

    D5になっても未だにデリカ乗りはおかしい人が多いんですね。近づかないこと、関わらないことが第一ですね。勝手に怒って、勝手に追突されては、どうしようもないですが。ご愁傷様でした。

  3. かず より:

    奥様大変でしたね。
    でも警視庁の人もちょいと難ありだと感じましたが。
    こちらの兵庫県警なんか、私有地駐車場の事故処理もきっちりしてくれますよ。
    プリウスで当てられた時そうでした。
    神戸市内なので、どちらかと言えば忙しい方です。
    だいたい、物損事故の最終処理なんて保険会社同士なのだから、
    警視庁の人もしっかり当事者の話しを聞いて書類を書けば良いのだから、むしろあやふやな発言は、しない方がいいと思います。
    普通現場の警官は専門部署警官等の現着までのつなぎですから、この場合の警官は、我々は判断しかねますからのちほど担当の交通課よりご報告致しますのでと、するべきかと。
    当事者に誤解や不安を与えてはいけません。
    でも怪我なく、キズも小さめで良かったです。

  4. 匿名 より:

    乱暴野郎もそうだけど、この国の警察何とかなりませんかね。倒産の心配も無いのに高い給料もらって、この有様。ならばノーリスク・ノーリターンの精神で、給料半分にして人を倍にすれば少しはサービスが良くなるかもしれませんよ。それにしても、奥様に怪我が無いようで何よりです。

  5. 小林 英弘 より:

    国沢さんの奥さんはさすが気が長い、というか冷静ですね。私なら渋滞なのにホーン&アオリ食わされた時点で怒りMAX! 渋滞の間中バックミラーでガン付けで威嚇。で追突!?なんかされたら絶対その瞬間に飛び降りて「出てこいコラァ!!」とサイドミラーを殴りつけ…後は神のみぞ知る(笑)になってるかと。いますよね〜こういうバカが。デカいクルマに乗ると偉くなった&強くなったと思うんでしょうか? 私なら追突よりもアオリ行為(車間距離不保持&威嚇運転)で徹底的に相手を追い詰めますが。

  6. makoto より:

    免許の書き換えに警察OBが運営してる国なぞ日本だけです。まして教本を販売したり交通安全との名目で金をせびる乞食行為はありえません。一時停止で車輪が動いていたとか目くじら立てて呼び止め30分大切な時間と1万円弱の金を略奪する。まさに不良中学生なみ。大人のすることでないでしょ。つまらない取締よりスムースに交通が流れエコに貢献するよう、欧米並に踏切の一時停止廃止、赤信号の右折可、見通しいい交差点での一時停止不要にして、ふつうの交通秩序にしてください。

  7. 那須与一 より:

    末端でも生活保護や年金を騙し取ったり、
    上でも脱税に頭を使ったり(前総理がね〜)補助金や天下りでどうにか税金をせしめようとする。
    しまいにゃ働かないニートなんて、税金払う機会がないですから、ますます警察もやる気を無くしますね。
    うちで働いている就職浪人も、生活の安定の為に公務員試験を受けています。その中に当然、警察も入っている。
    自分さえ良ければ、という風潮が、法治国家の体をなさなくなってきた...。
    Fufuhuさん 無駄と諦める前に我々はどうしたら良いのでしょう?

  8. hiro/** より:

    事故処理係というより、書類処理係ですからね、座間なんかの無能達は。ADACの爪の垢でも飲めと。それも足の。[E:pout]

  9. 真鍋清 より:

    ナアナアの馴れ合い体質の警察、それはもはや過去数十年続いている我が国の悪習だが、それにしてもこれほど無力だとは今更ながら驚きだ。
    こうした法治国家は世界広しといえども先進国では日本以外に見つけるのは困難だろう。
    こんな国だから汚職から公共事業を巡っての談合、賄賂など飽きもせずいまだ続いているのだろう。
    ねじれ国会で民主党か自民党かと言われたって、目くそ鼻くその議論で、重箱の隅をつついている様で多くの人間が無党派層になる気もよくわかる気がする。いや逆にこの国はそのぐらい病んでいる。55年体制の亡霊から完全に足を洗い、名実ともに新生日本になるまでにあと数十年かかるのかも知れない。
    PS(補足)
    この国の法律がいかにアテにならないかを物語る現象に、「大型トラックの90km/hリミッター規制」がある。
    国沢先生もお気づきかと思うが、確かに大部分の大型トラックには2003年以来90km/hリミッターが装着され、お陰で東名高速の走行車線のペースは目に見えて遅くなってしまった、それ以前に大型車が数珠つなぎで動脈硬化に次ぐ動脈硬化の体を成している。
    こうした法規は全国に定着したとはいえ、どこか付け焼刃の域を出ておらず、手ばなしで理性的とは言いがたく、運送業界全般の経営に多大な影響を及ぼしているのもまた確かだ。
    そこで、2003-2006年頃を中心に「Lジョイント」なるトラックの変速機に噛ませて電気信号を誤認させる装置(お陰で100-115km/hは出るという)が出回り、流行した。ところが2008年2月の法規制強化を境に、Lジョイントを使った改造を行った整備業者が続々摘発されてこうした部品は近年目に見えて姿を消していった。同時に、リミッター解除自体を行う業者も激減して、ほとんどゼロに近づいたと(タテマエ上では)言われている。
    しかし現実には2010年現在になっても高速では地域や時刻にもよるが100km/hを優に超える速度で巡航する大型を(黄色い「速度警報装置付き」ステッカー付きで!)一定パーセンテージ見かけ、「もはや100%禁止」となったリミッター解除も実際にはナアナアの馴れ合い/阿吽の下に行われている模様だ。
    無論これでは車検を通らないのを承知で、「車検時以外は何をやっても良い」という風習が「不正摘発の強化」の中でも相当残っており、その辺り警察の規制・指導がどれだけの絶対性を持っているか全く問題が無いとは言い切れないのだ。この分だと摘発/規制が今後さらに強化され、抜け穴が無くなったかと思いきや、器用なパーツメーカーがまた「ブラックに近いグレーゾーン」の装置を生み出すことすらなきにしもあらずで、イタチごっこが続かないとも断言しきれ無いのだ。
    要は警察の事故処理係の対応からも、大型車のリミッター解除の抜け穴云々に関しても、等しく警察の法規制は整合性に欠け、口約束の域を大きくは出ていないことが感じられてならないのだ。いわば中国からの「偽ブランド品取り締まり」の法律と同程度の信頼度しかないといったら果たして酷だろうか?
    こんな国家に誰がしてしまったのだろうか。

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