電池業界の常識?

東京モーターショーに行くとエスカレーターで西館の1階へ降りたところの左側を見るとテスラ・モデルSが置いてある。パナソニックの汎用電池18650電池を使っている、という展示だ。担当者に「電池は何本使っていますか?」問うてみた。すると「言えません」。言うまでも無くモデルSはすでに市販されている。

買った人がバラせば何本入っているか解ること。そもそも隠す必要など無し。エンジンの排気量を聞かれて「教えられません」と言っているのに等しい。ここで以前東芝の電池担当に話を聞いた時を思い出した。どうやら自動車業界以外じゃ「教えません」という回答が通用すると考えているらしい。

自動車業界は「市販したクルマのスペックを隠す」ということなど絶対なし。そもそも市販した途端、ライバルメーカーが購入し、徹底的にバラす。いろんな意味で「開かれて」いる。なのに電池業界を見ると、何でも隠せばいいと考えているらしい。だからこそ三菱自動車だって電池で酷い目にあった。

トラブル発生後、三菱自動車は詳細を隠さず公表。しかし隠蔽上等体質のGSユアサ側は三菱自動車に聞けの一点張り。未だに詳細を公表していない。今や自動車メーカーは電池メーカーを信じていないです。参考までに書いておくと、モデルSは直近で3台燃えている。原因は発表されていない。

パナソニックの電池かもしれないが、隠せばいいと思っているのだろう。テスラは三菱自動車のように毅然とした態度を取れるか? 東京モーターショーに行ったらエスカレーターを降りたトコロに置いてあるモデルSのコーナーで「電池は何本積んでますか?」と聞いてみたらいい。電池業界の体質の古さが解ります。

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ