「カイゼン」は世界共通語ながら

日本の道路行政は基本的にデタラメだと思っている。何とかなっているのは国民が辛抱強いからに他ならない。昨日、1125
億円もの建設費を投じて『東京湾ゲートブリッジ』と言う橋が出来た。確かに便利な場所だし、ニーズも大きいだろう。しかし! いわゆる「取り付け道路」の渋滞は考えているのだろうか?

取り付け道路の東端は、現状でも渋滞のボトルネックとなっている湾岸道路(国道357)の新木場1丁目交差点。なんとまぁ普通のT字交差点でございます。千葉県側から走ってくると、ここを左折するのだけれど、大半が直進車の今でも渋滞激しい。ゲートブリッジを通るため左折車増えたら、完全にパンクします。

というのもゲートブリッジは片側2車線。湾岸道路も片側2車線。本来なら左折も常時片側2車線なければ物理的に通過するクルマをさばききれない。加えて交差点には横断歩道まである。「人間様」がポツポツ通るだけで、その度に発進/停止時に大量のエネルギーと時間をロスする大型トレーラーは止まる。

同じくゲートブリッジから来た車両はT字交差点に突き当たるのだけれど、大半が右折することになるだろう。これまた今だって渋滞してます。果たして円滑に流せるなろうか? ちなみに交差点の形状は開通前と同じ。ゲートブリッジの開通は下を見て10年前から解っている。もし激しく渋滞したらオタンコだ。

逆に渋滞しなければゲートブリッジの通行量が少ないと言うこと。1125億円を投じて巨大な橋を造った意味無い。果たしてどうなるか見物。交通量の多い交差点は高い屏で「人間様」を遮断し「人間様」に通って頂くための自転車も乗れるエスカレーター(クルマ椅子はエレベーター)を設置してもペイ出来ると思う。

おそらく皆さんの周囲にも「何でこんな信号のタイミングになってるんだ?」とか「ここに信号が必要なのか?」。はたまた「左折車の多い交差点で歩行者の多い
横断歩道があったら渋滞するの明白だろ!」みたいなケースがあると思う。現状はこいつを「カイゼン」する方法がないのだから大いに笑える。

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2 Responses to “「カイゼン」は世界共通語ながら”

  1. 白木 晴幸 より:

    この手の話の時はたいていオタンコな議員か役人が裏で暗躍して私腹を肥やしているケースが多くみられます。
    となれば悲しいかな「カイゼン」は望み薄!になってしまいます。ある意味今の日本の行政はそれくらい行き詰まっているとも思えます。
    どれほど国民目線で政治に取り組んでいる国会議員や官僚がいるのでしょうか? カイゼンする方法がないというよりは〝ヤル気〟がないだけではないでしょうか?

  2. 阪口 正輝 より:

    いつも楽しく拝見させて頂いています。
     良く357は使っているので、新木場渋滞は痛いほどわかります!!
     考えは悪くないですが、ゲートブリッジの東側の終点が、あまりにもお粗末です。
     ゲートブリッジへ向かう車両を新木場の交差点を通らないようなルートにすることが、ベストな渋滞回避方法であることは火を見るより明らかです。
     しばらくは静観しておきます。
     あと、環八の信号の繋ぎが悪すぎるので、改善を切実に望みます。

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