「チェーン着装しないと走れない」は誤解釈か?(笑)

いやいや日本人を欺すのは簡単だと改めて思う。「スタッドレスタイヤ装着車でもチェーン着装しないと通さない規制」を国交省は「通行禁止区間でもチェーン着装すれば通行出来るという意味だ」と言い始めた。驚いたことに100%鵜呑みにし、国沢の主張は間違っているという書き込みがあり、いくつかのメールを貰った次第。皆さん理解力や「疑うチカラ」をもう少し磨くべきだ。

もし国交省の言う「大雪警報以上に激しい雪で通行禁止にしたがチェーン着装すれば根性出して突撃してこい!」という説明が本当なら、今年から13カ所の突撃場所を認可したということになる。これは明確な規制緩和です。「突っ込んで敗退したら突撃許可出した国交省が救援に行く。安心しろ」ということ。大いに良いと思う。けれど本当に国交省は突撃許可を出したのか? 

今まで大雪降って通行止めになったようなケースを見ると、例えば高速道路なら事故が多発したり除雪が本格的に追いつかなくなった時。ここをチェーン付けていればいいですよ、とばかり夏タイヤ+チェーンで突撃させたらどうか。火を見るより明らかに被害が増すばかり。実際はどうか? 文字通り今まで存在しなかった「チェーン着装義務」の新設に他ならない。

こらもう明らかにゴールポストの位置をズラしただけ。具体的に書く。中央道で言えば、今まで雪降ればチェーン規制を掛けた。チェーンかスタッドレスタイヤで通行出来ます。この状態のまま、未曾有の大雪降ったとしよう。従来なら事故やスタック続出まで通行禁止措置は取らない。こういった通行止め、大寒波来ると全国的に発生してきた。私も捕まったことあります。

新しい規制はどうか? 早い段階でチェーン規制より一段と厳しい2段階目の「チェーンしかダメよ規制」を行うということになる。問題は規制の閾値だ。もし国交省が「夏タイヤでもチェーン付ければ通行してイイよ」というレベルだと、従来の「通行止め」より相当早い段階で2段階目の規制を掛けるしかない。スタッドレスタイヤで走れるレベルの可能性だって高い。

つまり規制強化です。欺される人が多ければ世論になり新しい規制の抵抗は減ることだろう。我が国はフランスと違う。欺されたらそのまんま。そのうち慣れる。まぁフランスより幸せなのかもしれません。

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