ああ。GM凋落

GMの株価低下に歯止めが掛からない。何と6月26日の終値で1955年以来53年ぶりの安
値となった! 今や株価に発行株数を掛けた時価総額は72億ドル(約7500億円)にまで落ち込んでいる。参考までに書いておくと、かつて支配下に置いた
スズキが同1兆3750億円。フォードのせいで人気イマイチのマツダ同8400億円という具合。ちなみに日産の同4兆230億円やホンダの同6兆6940
億円を見ればGMの厳しさが解っていただけるんじゃなかろうか。GMは中国の自動車メーカーと組んで復活を狙うも、いかんせん品質や耐久性、信頼性で厳し
い。やっと投入出来ることになったハイブリッドは、トヨタが失敗している重厚長大系モデルばかり。ここにきてGM贔屓をしてきた米人アナリストまで厳しい
評価をしており、株価はさらに低下する可能性すら出てきた。困ったことに株価が安くなればGMを買う投資ファンドも出てくるかとなれば、そんなことありま
せん。膨大な有利子負債を抱えているため、精算したって赤字になってしまうからだ。フォードと同じく、そう遠くない時期に劇的な縮小均衡策を取らざるを得
ないだろう。ビッグ3の転落は、「カーガイ」と呼ばれるクルマに夢を持っている社員が少なくなった結果、魅力ある商品を企画出来なくなったからだと思いま
す。

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