みずほ銀行、トヨタをディスる! 自分の心配をした方がいいんじゃね?

東洋経済Webに掲載されたみずほ銀行の主任研究員による「トヨタのハイブリッドが中国で逆風。最後に笑うのは欧州勢の48Vハイブリッド」という記事、ギョウカイで大受けだったりする。何度か書いてきた通り中国は「新エネルギー車」としてハイブリッドも認めるようになった。電気自動車一辺倒だった環境対応車のラインナップを大きく変えたワケです。

中国の新エネルギー車政策について

それに対しみずほ銀行の主任研究員は「欧州勢の安価な48Vハイブリッド車が有利。トヨタ危うい」と分析してるのだった。本当か? 48Vハイブリッド、絶対的な燃費を稼げない。日本勢の本格的なフルハイブリッドには遠く及ばず。イメージとしちゃ普通のエンジンで12km/L。フルハイブリッド20km/Lなら48Vハイブリッドは16km/Lくらいである。

みずほ銀行はコストで48V有利と書いているが、今やトヨタのハイブリッドシステムは驚くほど低いコストで作れる。48Vのハイブリッド、既存のエンジン+ミッション+モーターなど電気系+48V電池が必要。トヨタのハイブリッドならエンジン+モーターなど電気系+電池だけで済む。しかも大量生産しており、ボッシュやコンチネンタルの48Vユニットと大差なし。

そもそも48Vハイブリッドだと燃費を稼げないため、間もなく始まる燃費規制はクリア出来ない。平均でプリウスくらいの燃費が要求される。いろんな意味で中途半端な性能しか持っておらず。欧州勢はトヨタのようなハイブリッドを作れないから、苦し紛れに現在のパワーユニットにポン付け可能な48Vのシステムをラインナップしようとしているだけです。

ちなみに中国でハイブリッド車の売れ行きがイマイチなのはなぜか? 例えばプリウス、価格の割にちっさい。中国の人の嗜好って、瀟洒の反対。見栄の勝負です。もう少し大きく立派に見えるクルマにハイブリッドを組み合わせてきたら。新エネルギー車政策の追い風も受け、売れることだろう。加えて中国勢もトヨタ式のハイブリッドを採用してくるようだ。

こうなると中途半端な48Vは厳しい。個人的にはダメだと思ってます。そもそもみずほ銀行、トヨタのことをディスるなら、自分の心配をすべし。トヨタの方がずっと健全だし盤石だと思う。みずほ銀行の世界ランキングはギョウカイ17位。世界ランキング1位を競ってるトヨタをディスったらカッコ良いと考えているんだろうか? 

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