アクア好調

アクアの価格は下を見て10万円くらい高い、と思うけれど、それでいいのかもしれない。そもそも「価格」と
いうのは二つのアプローチがあるというのは誰だって知っていること。すなわち「お客さんが出せる金額」と「製造して利益を出せる金額」です。現行プリウスの前期型は、徹底的に後者を追求した。

加えて25万円というECOカー補助金まで出た。結果、超メチャ売れ。作りきれないほどオーダー抱えてしまう。Webサイトに納期の案内までしなければならないほど(最大で1年以上)。お客さんは皆、安いと感じたからだ。きっと10万円高くたって売れただろう。1台あたり10万円の利益を棄てちゃったワケです。

トヨタ的には「大失敗だった」と反省しているに違いない。アクアの場合、前者を追求してきた。ビジネスとしちゃ正しい。加えて業界全体の利益にもなる。フィットHVやデミオ、アクアが159万円だったら終わっちゃいましたから。唯一の課題は「アクアが売れるかどうか」だけれど、すでに4ヶ月待ちだという。

プリウスほどのスタートダッシュじゃないけれど、一般的に評価すると大成功でしょう。高いと思えば買わなければいいし。それこそフィットHVというチョイスもあります。6ヶ月後もそのまま売れ続けていれば(アクア登場に合わせて値上げしたプリウスも含む)、ユーザーにとって適正な価格設定だったということになる。

さて。アクアの実力やいかに? 実用燃費もプリウスより10%くらい良いと言うので素晴らしい。都内を走ったらエアコンもヒーターも屋根もない250ccバイクよりガソリン喰わないのだから恐れ入る。室内スペースなどヴィッツより一回り広く、フィットに迫るほど。このあたりは下でリンクするECOカーアジアで。

・ECOカーアジアは「アクア情報

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4 Responses to “アクア好調”

  1. tonpochi より:

    アクアの最大のライバルは言わずと知れたフィットHVですが、自社プリウスとヴィッツも加わります。11月のプリウス販売台数は3.4万台強と驚異的でした。
    これは、2位フィットの2倍以上です。しかし、アクアの値段はどうでしょうか?フィットHVはあまりオプションを付けなくてもエクステリアは結構いけてますが、アクアはオプション付け無ければ、ただの車。
    そこで、オプション代まで考えると結果的にはフィットとの値段差は10万円どころではなくなります。そうするとフィットHVを狙っていた人がアクアに行くとは考え難く、むしろプリウスに手が届かない人たち或いはヴィッツで物足りなさを感じていた人たちがアクアを選択するように思います。
    結果、アクアはトヨタ車のシェアを奪う形になるのではないでしょうか?そうなると、フィットがまた一位になんてことも考えられます。
    このほうが、バランスがとれていいのかなとも思います。それにしてもデミオ売れませんね。販売台数ではパッソやラクティスより下だとは。他社製品をもっと調査、研究しないとダメたということではないでしょうか?

  2. さね より:

    アクア高くてよかったけど、FT86は買える値段を追求しまくってほしいなトヨタさん。 しかしプリウスの10%増しですか燃費。いいのか悪いのかわかりませんが、絶対的にはいいですよね。北海道にいってから思ったんですが、モーター使わない安い機械式のフルタイムかパッシブ4WDって作れないんですかね?

  3. 小林 英弘 より:

    アクアかっこいいですね。先週買った『カー&ドライバー』と昨日買った『ベストカー』、それとこのコラムのリンク先の『エコカーアジア』など色々見ましたが(←今まで関心がなかったので急遽勉強です(笑))、キリッとした顔と無理して室内高に執着した様に見えない低めの車高(←空力性能と室内空間の両立を追及した結果だとは思いますが)と結構抑揚のあるグラマーなボディラインがうまく融合しててクリーンでシャープなかっこよさを感じます。それに新色の鮭の塩焼きみたいな赤っぽいオレンジが絶妙ですね! このクルマ以外に似合うクルマはない!くらいキマッてると思います。もし私が買うならこの色以外考えられません。乗ると元気が湧いてきそうないい色だと思います。
    内装も明らかに高級感が高そうですし、通常グレードの燃費が37km/lなら、これはもう放っといても売れるでしょう。というか売れない理由が思いつきません。多分、価格が高めなのが逆に「フィットより格上のクルマ」感を感じさせるプラス要因になるんじゃないでしょうか? フィットはシャトルで内装の質感がかなり向上しましたが(←初代フィット前期型に乗ってた私には正直「イラッ」とくる程良くなってました(笑))、写真や画像で見るだけでもアクアの方が内装の高級感を感じます。クルマって結局「中で運転してる時間」が一番長い訳ですから、内装の質感は重要ですよね。ここもポイント高いと思います。
    エンジンパワーも燃費も「未来っぽさ」も全ての点でフィットより勝ってると思います。室内空間もフィットとほぼ互角だそうですし、さすがはトヨタ渾身の一台ですね。何だかようやく「このクルマにならフィット負けてもいいよね」と思えるクルマが登場したな〜という気分です。ストリームがウィッシュの後出しジャンケンで負けた時とは全然違う気分ですね。素直に「沢山売れて欲しい」と思います。
    プリウスは意外と大きいですから、「もう少し小さくて取り回しやすいクルマが欲しい」人達には最適でしょうね。それにプリウスやインサイト式のリアウインドは正直言って視界が悪いです。なので「普通のリアウインド」を望んでいた人達も多いんじゃないでしょうか。
    PS:しかし個人的には『ベストカー』の巻頭に出てた『86ロードスター』の予想CGが超絶かっこいいです! 何か日本車離れしたかっこよさですね!(←あくまで予想CGですけど)。これが発売されたらさすがのホンダ党の私もヤバいかも知れません(笑)。ホントはホンダにこういうのを期待してるんですがねぇ。

  4. まさ より:

    アクアの燃費はもっと期待していたのですが。プリウスより300kgも車重が軽く、排気量が小さいのにこの程度か、という感じです。

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