アメリカ日産のCF

今年2月から下で紹介させていただいている『ECOカーアジア』というWebを手伝っている。TOPページでECOな人達をリンクしているのだけれど、5月29日に『日々の彩りと日産リーフ』さんという方がアメリカ日産制作となるリーフのTVCFを紹介してくれていた。出来ればユーチューブを見て貰いたいです。

日産のCF(ユーチューブ)

目覚まし時計からトースターに至る全ての電化製品にエンジンが付いており、いかにも臭そうな排気ガスと耳障りな騒音を立てている。いわゆるガソリン車を表現しているんだと思う。あまり深く考えず見たら、相当インパクトあった。電気自動車っていいね! と素直に感じてしまうことだろう。ところがでございます。

同じECOカーアジアでリンクしている『長野行くど』さんのブログを見ると「酷い宣伝だ」。確かにエンジン付きで排気ガス出している”道具”は全て電気で動いている。だったら電気で動くリーフになぜエンジンを付けなかったのか、という。「汚い側」のクルマ代表としてGMボルトを登場させているのも姑息とのこと。

アメリカ日産の宣伝、明らかに電気自動車原理主義者が作ったものだろう。電気自動車って「電気の作り方」次第。全面的にクリーンじゃないし、今やガソリンエンジンはクリーンで静かだ。残念なことにメーカーもメディアも社会も「適用な距離」で電気自動車を評価できる人が少ないんだと思う。

さて。我がギョウカイを見ても、依然として電気自動車の評価は厳しい。「ダメだ」と言い切る人さえ少なくない。自動車メーカーの首脳陣も同じ。マツダやスバルなど、頭から否定しちゃってる。今年の日本COTYはどちらを評価する人が多いだろうか? そういった意味からすれば大いに興味深いです。

・ECOカーアジアは「連式発電機って何?

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3 Responses to “アメリカ日産のCF”

  1. OUT-BACK より:

    アイミーブやリーフなどの電気自動車はガソリン車の世界に当てはめると2輪車と4輪車の間にはまり込んでわかりにくくなっていると思う。
    2輪ほど明快でもなく、まだ多くの4輪のエリアをカバーできるほどでもない。
    かつてモバイルノートPCだってバッテリーのもちがどれほどかで良し悪しを言われたが、本当の使い勝手はそれだけじゃない。でもバッテリーのもちがあまりにも悪いとそこだけがフォーカスされて、それだけ良くなればすべてOKみたいになる。
    今の電気自動車達もそんな感じで、まだ存在(移動手段や交通機関)としてのバグ出しがされてない。
    これからはモバイルだよ、いやいやすぐバッテリは無くなるし処理速度は遅いしこれじゃ使えない。
    例えばそういうメーカ的議論とは離れた所から出てきたのがテスラモータースだったりするわけだけど、それだけで長続きするかというとやはり多難な感じもする。
    だけどどこでどういう風に使えればノートPCは生きるのかという視点を築くのはユーザ側(個人や企業)でしょうから、電気自動車のそういう新しい使い方の感覚を評論家の方々にも発見していただきたいと思います。
    よろしくお願いします。

  2. まこと より:

    ふと思ったのですがもしリーフがバッテリー切れで動かなくなった場合はリーフ専用の牽引電気自動車でもあるのでしょうか?もし普通の牽引車ならこういうCMは作らないほうが良かったのでは?

  3. 小林 英弘 より:

    どの業界でも全く新しい未知のモノが登場した「出始め」の時期ってそんなものじゃないでしょうか? 初代プリウスの時もこんな感じじゃなかったかと思います。ただ航続距離の短さとインフラの充実度が現時点での弱点でしょう(特にクルマがないと生活できない地方では)。この点を考慮して低く評価する人達が多いのだと思います。
    …このところ仕事帰りに毎日水色のリーフとすれ違います。多分同じヒトでしょう。鼻先に充電器のフタがど〜んとあるフロントマスクはいまだに慣れません(笑)。

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