エアバッグの炸薬は定期交換?

ここにきて「エアバックの炸薬は定期交換部品だ」という流れが出てきた。確かに火薬なので経年変化によって化学変化したり、不発になる可能性もある。なるはやで法規作れば、古いエアバッグのリコール問題を自動的に解決出来ます。この妙案に反対することは難しいだろう。

問題は交換サイクルと交換工賃だ。それこそ高温多湿条件だと(そもそも大気中の湿度が炸薬内に入ること自体、考えられないですけど)劣化進むという意見だって出てくることだろう。今回のリコール問題をイッキに片付けようとしたら7~10年という意見など出てくるかもしれません。

定期交換部品になると費用もかさむ。10年前のクルマであれば、運転席+助手席エアバッグの炸薬交換だけでOK。されど今や10個以上のエアバッグを付 けていることだって珍しくない。シートベルトのプリテンショナーも火薬式が多いため、交換を義務づけないとダメだ。

耐用年数を決められると、猛烈なメインテナンスコストが必要になってくるワケ。今や当たり前の7エアバッグ+2プリテンで20万円。上級車の11エアバッグ+5プリテンの交換工賃は、下を見て30万円以上になることだろう。いや、もっと掛かるかも。「10年で交換しなさい」となったら厳しい。

果たして何年が妥当か? すでに「同じ火薬を使っている発煙筒は4年」みたいな意見も出ている。繰り返すけれど発煙筒の火薬の状態は花火と同じ。エアバッグに使われている炸薬は全く違う。袋詰めの食べ物と、缶詰の中に入っている食べ物の違いだと思えば間違いない。

エアバッグの炸薬に近い保管条件にある固形ロケットの場合、ミリタリースペックだと15年ほどの耐用年数だという。エアバッグのシステムはミリタリースペックに限りなく近いと言われているため、そのくらいの耐久性能を持っているんじゃなかろうか。と言っても耐久性を決める方法は難しい。

国沢光宏はどう考えるか。耐用年数を15年くらにしておき、それ以降は異常爆発でなく不発弾になる特性の炸薬にするべきだと思う。不発がイヤなら有償交換すればよし。参考までに書いておくと4年交換義務づけの発煙筒は10年以上使える。基準を15年としておけば、クルマの寿命くらいは持つ?


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