エクストレイル、日本最高性能の自動ブレーキにアップグレード! 日産なぜかアピールせず

驚きました! エクストレイルが1月16日に小変更を行っていたことすら知らなかったのだけれど、内容を聞いて「あらま!」。来年モデルチェンジだと言われているのに、何と自動ブレーキのシステムを大幅にバージョンアップしていたのだった。メーカーによっちゃマイナーチェンジでもやらないレベルです。十分な性能を持っていたモービルアイの単眼カメラにレーダーも加えている。

小変更前のエクストレイルに付いていた自動ブレーキシステムはセレナやノートと同じ。JNCAPの試験項目全てで最高評価を得てます。少なくともJNCAPじゃこれ100点です。けれど自動運転の世界じゃモービルアイも一目置くという飯嶋さんは、現状に納得出来なかったようだ。聞けば「クルコンの上限速度を135km/hにするとカメラだけでは安全と思える性能を確保しにくくなります」。

エクストレイルのアダプティブクルコン、フルモデルチェンジまで変更しないというチョイスもあったろう。されど自分で納得出来なかったらしい。小変更ながら競合車に合わせ上限速度を135km/hにしてきたのだった。ちなみに「トヨタは180km/hになってます」と言うと、そのあたりの速度を決めるのは飯嶋さんじゃないようだ。社内の事情なんでしょう。

さすがのモービルアイも135km/h上限だと測距能力的に厳しくなるという。ここまで読んで「モービルアイの単眼カメラだけでシステムを組んでる新型フィットは?」と思うだろうが、これはホンダに聞いてみよう。また、普通ならレーダーとカメラを使うシステムは、アダプティブクルコン用に距離を正確に測れるレーダーだけ使う。でも日産は両方使っているそうな。

はたまた遮蔽物ありの歩行者に対するブレーキも、遮蔽物(車両)の下から股抜きで検知してカメラにバトンタッチするという高度な制御も行うという。飯嶋さんの話を聞いていて「さすがにモービルアイに使いこなしていると言われるだけありますね!」と感心しきり。繰り返すけれど、安全を担保するための技術は全て自動運転の実用化のために必要なことです。

拍子抜けしたのが日産のWeb。世界最高性能の自動ブレーキをアピールしているかと思いきや、バージョンアップについて見事に説明無し! 関連図も上の2点しかなく、専門家だって気付かない。最近日産の技術に感心させられることが出てきたけれど、それを伝えなくちゃ意味ありません。ということで現在販売している日本車で最高レベルの自動ブレーキを持っているのはエクストレイルです。

追記・スカイラインのプロパイロット2は世界一です。

 

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