エコカー補助金終了へ

エコカーに認定される新車を購入すると無条件で10万円。登録から13年以上経過したクルマを廃車して購入すれば25万円交付されるエコカー補助金の交付が9月一杯で終了する。加えて9月末日を待たず、補助金は予算切れになるというウワサも流れており、このところ週末のディーラーは大賑わいだ。

そんな中、今週で最後のチャンスになると言われているのはプリウス。オーダー殺到となった発売直後からWebで納期の目安を公表していたけれど、9月末納車が微妙になり始めた6月中旬以降、「ディーラーへ問い合わせて欲しい」という内容に切り変わった。ディーラーに問い合わせるとどうなるだろうか? 

どうやら納期が大幅に短縮されており、本日時点では9月納車可能なディーラーもあるらしい。また、9月一杯の納車が間に合わなかったり、エコカー補助金の予算切れになった場合を想定し、値引き対応の約束をしているケースもある模様。原則的に値引きゼロのプリウスなら値引き対応で十分カバー出来ます。

いずれにしろプリウスを10万円(25万円の補助は値引き対応できないと思う)安く買える可能性高いのは今週までかと。デビューから1年少々経過したプリウスながら、コストパフォーマンスでこのクルマを超える新型車は当面出てこない。強いて言えば来年秋のヴィッツ級ハイブリッドくらい。

こう書くと「プリウスばっかりだからツマらない」みたいな意見も出てくる。確かに今までの日本は「車種の多さで勝負!」みたいな商売をしてきた。でも熟成された市場であるヨーロッパを見ると、車種は非常に少ない。VWのCセグメントだってゴルフの兄弟しかありません
から。

日本の場合、1)ユーザーは飽きっぽい。2)メーカーはデザイン力が弱い。という二つの理由から「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」作戦を取ってきた。ヨーロッパの自動車メーカーを見ると「ほとんど売れないクルマ」など存在せず。日本も車種の整理や統合をしなければならない時代になったと思う。

プリウスやフィットのような「入魂の作」をもっと増やすべきだろう。

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7 Responses to “エコカー補助金終了へ”

  1. イニシャル より:

    本当におっしゃるとおりだと思います。
    機関銃じゃあるまいし、資本力にモノを言わせ次から次に新型車を連発。
    販売不振と判断すれば、一世代限りでラインナップから消滅させる。
    キツイ言い方をするなら、ユーザーをクルマからそっぽを向かせた元凶はTOYOTAではないのかって、正直そう思ったりもします。
    まあクルマ離れの原因は高い税負担だとかほかにもいろいろあるのでしょうが_。
    日本のメーカーのイチバン足りないところ、商品を大切に育てていくチカラのなさかと思います。
    富士重はちょっと外してあげたい気もしますが、でもあそこも軽自動車を切っちゃった出すもんね。
    でも話しを戻しますがもう少しそんなこんなをTOYOTAには考えてもらいたいなって思います。

  2. ケイイチ より:

    失礼いたします。エコカー補助金から高速道無料化に至るまで、私達は当然ながら権利を主張してほしがります。でも、それを可能にする現状ではありません。こんな時、損や不満を口にするのは簡単ですが、ほんとうは人間として自分自身が・・・より良くならなければ叶わない目標だと知るのです。標榜する高みに達しないで、買い物気分で暮らす限り世の中はバランスがとれません。政治家が治めきれない社会、税金の破綻、生活の崩壊。いずれも・・・人間が個人として成り立つ中身が問われています。早い話し、皆さんが優れた手腕の人々ばかりなら、そこから誰が選ばれようと政治もスポーツも最高の結果を出せるはずですから。国や社会に絶えず求めるばかりの日本人ですが、自分から社会へ提供する義務は必要なはずです。 与えられる自由と権利だから使い果たせば無力となる。自ら開拓して?増やせば、発揮するものは多いはず。古い大脳皮質のように待つだけでは、財政も暮らしのクオリティも向上しないでしょう。本来?果たすべきことを日本人は忘れていませんか。大人の立場で、次々と新たな分野を求め〜経験して開拓する国沢先生の探究心やバイタリティーを見習えば、悩みや不幸だって解決の糸口は沢山みつかりそうですが。投票日も間近だから、なおさら政治家に出来ない素敵なことを発見したいと思います。政治家任せにせず、全員参加で!!奇跡は偶然の確率で起こし、偶然は必然にしましょう。

  3. あお より:

    欧州の車種が非常に少ないのは、成熟社会で保守的になってる部分もあるのでしょうね。
    それで、素性の定まらない新型車よりも、評価が定まり方向性の変わらない後継モデルじゃなきゃ売れなくなって結果的に息の長いブランドやモデルが残る。
    次々と、まったくタイプの違うクルマが4〜5年ごとに出ては消えてきた日本をうらやましく見てた欧州人もゼロではなかったはず。
    そんな場当たりのモデルチェンジが出来たのも、経済の右肩上がりが前提な社会だったからなのでは?
    今後、新物好きな日本のクルマ好きは中国市場をうらやましく見ることになるのでしょうか?

  4. レオ より:

    国沢様
    いつも楽しく拝見させていただいてます。
    気になる記事でしたので質問が・・・
    いずれにしろプリウスを10万円(25万円の補助は早々に打ち切られると思う)
    この25万の補助金が先に無くなると言う事でしょうか?
    単に予算が無くなりしだい終了で、10万も25万も関係無いと思っていたので、
    何か根拠があるのでしょうか?
    よろしくお願いします。(ここに質問しちゃてよかったのかな??)

  5. 非エコクルマ・・ より:

    初めて投稿させてもらいます。
    >レオさん
    プリウスは納期的に補助金適用ができなさそうなので、ディーラーが代わりに値引きで補助金額分をお客様に還元しようということだと思います。
    ただ、ディーラーでプリウス25万の値引きは出せないだろうということですね。
    補助金の10万も25万も同時に打ち切りだと思いますよ〜

  6. レオ より:

    非エコクルマ・・さん
    10万も25万も同時に打ち切りですよね。
    安心しました。
    ありがとうございます。

  7. エコって何 より:

    初めての投稿させていただきます。
     平成6年に、新車で登録した某車(1800cc、マニュアル車で燃費良好。通勤で使用しないので走行少ない。)をいまだに使用している者ですが、古い車は自動車税が高くなりるうえ、さっさと買い換えろと言わんばかりの、この度の政策に、かなり違和感がありました。
     古い車でも、キチンと車検を通し、できるだけ長く使用することが、廃車・スクラップにするための、また新車を製造するエネルギー消費に比べても、本当のエコではないでしょうか?
     確かに、単純に考えられている景気浮揚には貢献しません。しかし、その考え方、何か間違っていると思います。

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