カメラ式バックミラー

日産はスマートミラーと呼ばれる新しい技術の導入を考えているようだ。後方や側方の状況をカメラ&液晶画面を通し、ピラーやリア窓の死角無しでドライバーに情報を伝えようというモノ。下にリンクしたプレスリリースの写真を見て頂ければ解る通り、驚くほどキッチリと後方の”風景”を伝えてくれます。

スマートミラーのリリース

素晴らしい技術だと思う反面、懸念材料もある。ニンゲンの感性とカメラの反応遅れのズレです。ニンゲンの判断能力は、動く物体に集中する傾向。したがってカガミから入って来る実像の場合、些細な動き&とても小さな事象であっても情報が割とキッチリとピックアップ出来るのだった。意外に敏感。

一方、カメラ&液晶を通して入って来る情報は、カメラの改造能力や、画像を伝える能力、表示する能力の遅れにより些細な動きが表現できない。ということをVWの超エコカーである『XL-1』(後方はCCDカメラを通して車内の液晶画面に表示)に乗って公道を走った時に初めて知った次第。

ただ画像処理を行うというプロセスの逆を付き、些細な動きであって大げさに表示することは出来ると思う。このあたりはPCの得意技かもしれません。その場合、処理能力の早さと容量が大きく性能に関係してくる。今回日産は130万画素のカメラを使っていると言うことだけれど、全然足りないと考えます。

そう遠くない将来、カメラ&ソフトで後方を監視。要注意情報だけピックアップしてくれるようになることだろう。同時に後続車の接近や進路を計算し、車線変更出来ないような制御をしたり、警告を出しシートベルトの緩みを取り追突に備えるような制御も出来るようになると思う。10年後は当たり前の装備か?

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