ガソリン不足

12日土曜日の昼頃から始まったガソリンの売り切れは、夕方になると顕著に。スタンドへの配送ローリーはこれまでの実績を
見て大雑把なスケジュールが組まれている。有事に備え、満タンにする人も多かったのだろう。近所のスタンドの人に聞いたら在庫は見る見る無くなって行ったそうな。

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13日になると停電で電車が動かないという情報。こうなればクルマしかありません。かくして残っていたガソリンも完全に売り切れてしまう。急いで手配をするも、タンクローリーに限りがある。普段の1,5倍の量を運送するキャパシティを持っていないワケ。かくして14日になると完全売り切れに。

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この状態、どうやら今週一杯続きそう。ガソリンや軽油の在庫はあるものの、そいつを運ぶための方法がないのだ。100歩譲って配送されてきても次の入荷の予定すら立っていない。20L程度の制限をかけられる可能性大。こうなると燃費の悪いクルマは通勤の足として使いづらいだろう。

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驚いたことに災害現場に物資を運ぶためのトラックの給油が出来ない状態だという。普段から長距離を走っているトラックじゃない限り燃料タンクは標準装備の一つのみ(増槽はOP)。被災地で給油出来ないので高速道路や国道4号で補給しようとしても、売り切れまたは大混雑しているようだ。

・オールアバウトの「ガソリンの運送方法

そんなこと国交省の担当者なら容易に想像できること。ラリーの時に作る臨時給油所と同じくドラム缶を普通のトラックで運び、そこから直接給油出来るようにすればいい。その際、消防法を全て厳格に適用すれば大幅な規制が掛けられてしまう。関係省庁は弾力的な運用を認めて欲しい。

いずれにしろガソリンや軽油は被災地を最優先したい。ガソリンの流通が正常に戻るまで、なるべくクルマを使わない生活を心掛けてみたらいかがか? 自転車や徒歩での移動、身体にも良い。ただし原発が安全になるまで外出を控えること。

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6 Responses to “ガソリン不足”

  1. 匿名 より:

      昨晩遅く電気が通じました。 水道はまだ止まったままです。 初めてTV映像で災害の凄まじさを知りました。 報道はどうしてもセンセーショナルになりがちです。 茨城県は直接の被災地から外れているせいか、報道もされませんが何もないのは同じです。
      被災地の方々を見るとこうしてメール出来るだけ、命があっただけありがたく思わなければなりません。 当地は原発からも遠くないので正直怖いです。 ですが逃げも隠れも出来ません。

  2. UPA より:

    ガソリンと同じように電力の不足により計画停電を行うようです。その事になんの文句もありません、夜間写した衛星写真で国土が解るの日本ぐらいですから。しかし被災地まで停電させるとは、関係者は一体何を考えてるんでしょうか?

  3. かず より:

    政府の対応が後手後手の上、自衛隊の活用が上手く内閣がしてませんね。
    自衛隊好き嫌いはこの際置いといて、自己完結の可能な組織をもっと投入して、救援物資の輸送や燃料輸送に余裕を与えるべきでは。
    もっと省令や大臣決済で、民間を動かしたりしてもよいのでは。
    こちら近畿より西日本は多少車両確保する事も、保存食の用意も出来ますし。
    民間は自ら率先して動きにくいですが、政府や大臣命令なら活動し易いと思います。
    総理以下、はっきり明確な旗振りを願います。

  4. ぱんだねこ より:

    遠距離通勤なので、少し申し訳ない気持ちでクルマを運転しています。プリウスは24〜25km/Lくらい走ってくれていて、土曜日に満タンにして以来です。
    1週間は持つのでまずは静観しております。ダメだったら電車で通勤できるか確認をしております。
    通勤途中に佐野インターの近くを通るのですが、依然通行止めです。支援物資を運ぶ自衛隊が入っていくのを見ましたが、一般車両でもトラックに限っては解放してよいのではないかと思います。
    (もう解放していたらすみません)

  5. ao より:

    今までも原発では、予想される地震の震度も低めに見積もって「想定以上の地震が起きた」、「想定内の地震だったのに安全装置が機能しなかった」などのトラブルがいろいろな原発で起きているので、現時点(3/16 am2)程度の事故はいづれ起こりそうな気もしていました。(思っていた規模を超えていますが。)
    とはいっても、これ以上(水蒸気爆発や再臨界など(?))進展すると洒落ではすまなくなりますが。(現在でも作業員の方など強めの被爆をしていて決して洒落で済むものではないですが。福島県や近隣の県などでも、何十年後かに微妙な(因果関係を証明するのが非常に難しい)被爆による健康被害が出るかもしれない放射線量かと思います。)
    私も日本の原発の危険は感じていましたが、核反応を止めた後でも燃料が 3%もの熱を発熱し続け、これほど被害が進展していくものとは全く知りませんでした。
    今回の地震は1000年に一度の地震と言っていますが、多分それは東北か日本で起こる確率でしょう。日本も属している環太平洋地震帯(火山帯)の全体では、この60年程度の間にそこら中でマグニチュード 9.0〜9.5 の地震が 5回も起きているようです。このマグニチュード 9.0 というのも不思議ではないと思います。普通の家や会社、火力発電所などは現在程度の耐震性能で仕方ないかと思いますが、原発だけはマグニチュード 9.5 程度(または安全を見てその数倍)の地震(津波も含めて)に対応すべきだった(そして他の原発も対応すべき)と思います。NHKに出ていた地震かなにかの解説者も、(確か)「今までの想定で良かったか検証する必要がある」のようなことを言った後だったと思いますが、アナウンサーに「他の原発も検証が必要ですかね」のようなことを言われたとき「といってもこのような地震(津波(?))は、そうめったに起こるものではありませんから。いづれは検証することになるかもしれませんが。」のようなことを言ってました。そんな考えの専門家が地震や津波の規模の予想をしてては、このような事故はいづれ起こるでしょう。
    また、"原子力安全保安院" は経済産業省です。政府が直接電力会社に乗り込んだようで、東電も直接会見を行うようになり多少良くなりましたが、その前の原子力安全保安院は会見などを見ても他人事でひどいものでした。経済産業省では企業と仲良く経済優先で "安全" は確保できないと思います。現在の原子力安全保安院は解体して、環境省などに新たに設置すべきと思います。
    P.S.
    以前、自動車の衝突安全の件で、日本の原発の危険性を感じながらも「"自動車事故を起こしたときの乗員の安全性" というのは、"原子力発電所の安全性" とか "ジェットコースターの安全性" というものとはレベルが全然違い、それらよりはるかに危険なものであり、安全を保証できるようなものでもないと思います。( 原子力発電所の近くの住民や、ジェットコースターの乗員は、決して被害にあってはいけない人たちですが、事故を起こした(またはぶつかられた)自動車の乗員の安全は、決して保証できるようなものではないと思います。)」と書きましたが、
    ( http://kunisawa.txt-nifty.com/kuni/2010/07/post-307c.html )
    残念ながらそれがついに起きました。ただ、まだ予断を許さない状況です。何とかこれ以上被害が拡大せず収束することを強く望みます。

  6. 匿名 より:

    石油の国家備蓄70日を67日にして3日分を放出すると聞きました、この国家的危機のときになんでみみっちいことしてるんでしょう、こういうときのための国家備蓄なんだから半分でも放出すればいいのに

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