ガソリン値上がりへ

アメリカは核開発をすすめるイランを牽制するため、世界中に経済制裁を訴えている。金融封鎖に加え、イラン最大の輸出品である原油を買うな、と言ってます。もちろんイランも猛反発し、実際、イギリスやフランスへの輸出を停止。そんな中、日本の昭和シェル石油のみイランからの原油輸入を継続するという。
 
この件、どうやら米国には根回し済みだと思われる。米国だってイランに対し徹底的にプレッシャーを掛けたら何が起きるか解らない、ということくらい認識しているからだ。しかも米国と対立関係にある国なら問題ながら、日本であれば情報交換しやすい。そういったルートを確保しておくことも外交の世界には必要。
 
日本もこういった中東とのパイプを上手に使いたい。日本と中東の関係はヨーロッパともアメリカとも違う。というか独自の立場を打ち出すべきだ。かつてナチスがユダヤの排斥をした際、同盟国であるドイツとの関係を無視してユダヤの人達にビザを交付した杉原氏は、人道的な立場から自らの行動を起こした。
 
確かにイランのやっていることは間違いなくイスラエルの怒りを買う。数ヶ月先に核開発施設を攻撃するだろう、とヨーロッパもアメリカも予想している。出来れば攻撃をさせたくないから経済制裁を打ち出し、核開発を止めようとしているのだった。でも経済制裁くらいじゃ止まらないということは歴史が教えてくれ
る。
 
やがて戦争は終わり、いろんな記憶が残る。そんな時に「日本は特別な国だ」という歴史を残すことこそ重要。ということをアメリカも期待しているんだと思う。出来れば我が国はもう少し踏み込み、イランの女性や子供、病人などに対し人道的な援助を早い段階で行うなど出来れば言うことなし。
 
イラン攻撃があれば、イスラエルやアメリカに対するテロは増え、短期的に原油価格も高騰すること必至。というかすでにジワジワ上がっている。ここにきて円安に振れていることもガソリン値上がりの材料。というワケで今年はガソリンが高くなることだろう。150円突破は時間の問題だと思う。
 
・ECOカーアジアは「800kg以下の低燃費ハイブリッド車、らしい

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4 Responses to “ガソリン値上がりへ”

  1. 志士 より:

    イスラエルも80発の核を保有すると言われてますが、こちらは国際社会では不問なのですかね?

  2. 白木 晴幸 より:

    確かにアメリカやイスラエルに対する〝テロ攻撃〟は深刻な問題です。しかし、アメリカにはもう一つアタマのイタイ問題もあります。
    それは、『ステルス無人偵察機』をイランに撃墜・捕獲されている事で、アメリカ政府も正式に「無条件返還」をイラン政府に求めている事も無視できないでしょう。
    アメリカのステルス技術が第三国に漏れるのは〝アメリカ政府には我慢ならない〟問題です。
    そして、日本にはTTP問題で〝揺さぶり〟をかけています。あくまで自国の利益優先で…。
    いずれにせよ、現在の国際的な経済状況を見れば原油価格がもたらす影響は非常に大きく、まさに『国際情勢と国際経済』の将来にかかわる正念場と感じます。

  3. 那須与一 より:

    マイカー通勤者受難の時代です。電気代だって高いのに。
    EV、化石燃料車がダメな時代...。
    いや、あと2年で水素電池車が来ますね。500万以内で抑えたら立派。300万で販売するなら2050年はトヨタの時代間違い無しですね!
    その頃は免許は返上していると思いますが(笑)

  4. 小林 英弘 より:

    「パレスチナ問題」は正に「現代の悲劇」です。何とか平和的に解決して欲しいものですが、「外交レベル」で和平が進展しても、「民衆レベル」でテロ攻撃やゲリラ戦が起こって振り出しに戻ってしまう…の繰り返しですよね。これだけ長い間殺し合いが続いてしまえば、もはや「民衆の感情レベル」で争いが収束するのは不可能なのでは? とすら思ってしまいます。
    なのでまずはやはり「外交レベル」で和平を進めるべく各国が動く訳ですが、アメリカもイスラエルもイラン含むアラブ諸国もヨーロッパ各国も日本なんかより遥かに外交的駆け引きが上手&慣れてる」訳ですから、言ってる事を100%そのまんま鵜呑みには出来ませんが(←各国とも腹の中では「最優先は自国の利益!」ですので言ってる事と裏腹に色々な思惑が錯綜してます…)、時間がかかっても、少しずつでも、大局的に緩やかに平和的解決の方向に流れて行って欲しいですね。
    ただ…今の日本の政治家(←特に普天間基地問題でダメダメだった鳩山さん等)を見てると、件の杉原千畝さんの様な皆が喝采する様な外交を期待…しない方が精神衛生上いいかも知れませんね(笑)。
    PS:レギュラーが150円を突破したら、ハイオクは一体いくらになる事やら…。

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