クレクレタコラ

ビッグ3の窮状がいよいよ最終段階を迎えたようだ。GMな
どはトップ自ら「破綻したら国がダメになる!」と胸を張ってのクレクレタコラ状態。温情派(?)のオバマ大統領就任は来年である。それまでに回転資金不足
に陥ること間違い無い状況。ブッシュ陣営の様子を見ていると、今のところ首をタテに振る気を見せていない。


たして公金の投入はあるのか? 冷静に考えて見て欲しい。ビッグ3が厳しい状況になったのは、今回のサブプライム問題の前。有利子負債だって増える一方だった。だからこそ私も1年前から「このままだとダメになる」と書いてきたワケ。目玉が飛び出るくらい高い給料を貰っている経営陣の舵取りミスと言っても良かろう。

今回の不況でシノギきれなくなっただけであります。したがって公金を投入したってムダ。一時的な「痛み止め」にしかならぬ。何度も書く通り米国の公金=米国債。そいつを引き受けるの、相当の割合で我が国になるだろう。ビッグ3と同じく末期的な状況にある日本政府の財政を破綻させる引き金を引いてくれるかもしれません。

そしたら借金も年金も日本の国債も全部「初めから」になる。土地と株券、金などの貴金属を持っている人が強い。ちなみにゴーン大社長も日本政府に対し「融資しろ」と言い始めた。販売不振が続くと、日産も深刻なキャッシュフロー不足になるんだと思う。

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3 Responses to “クレクレタコラ”

  1. Yoshimasa-K より:

    デトロイトの問題は、有利子負債の絶対額も問題だが、利率も問題だと思う。
    GMの現在の有利子負債は25兆円に上ります。2007年の売上額が約19兆4000億円(936万9524台)であった企業としては、、思ったほど悲惨ではない。 しかし驚くべきことは彼らの借りているお金の金利です。
    2008年3月頃の時点で、8年ものの社債の利回りが10.6%弱だったそうです。
    同じドル建てでトヨタの社債は5.6%程度です。差額が年間5%です。
    GMは仮にトヨタと同様の信用力があれば、有利子負債25兆円にたいして 年率5%の利益改善が見込まれて、年間 1兆2,500億円ずつ経営状態が改善します。  
    ちなみに 米ドル建ての米国債8年程度の利回りは 2.77%ですこれだと年間2億円改善です。
     デトロイトの経営危機の実態は、自動車製造が高コストなだけではなく、運転資金が高コストなことなのです。一度国営企業になって、金利の安い資金が使えるようになってからやり直せば 案外立ち直れる可能性を秘めているかもしれません。

  2. 匿名 より:

    車が売れないと、損保も大変でしょうねえ。

  3. DICE より:

    Yoshimasa-Kさんの言うとおり金利を下げるには、国がGMの債務保障するか、国営化よりできるかもしれませんが。
    現実的ではないと思います。
    それにGMは今年第三四半期に42億ドルの赤字を計上するなど、営業利益自体が5期連続の赤字なわけで、国営化等の甘い処理では再建も困難だと思われます。
    よって連鎖倒産防止対策を大前提としたチャプター11しかないと思うのですが、実際はどうなるか分かりませんね。政治にはいろんなパワーが働きますんで。

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