コイン4枚ずっぽし

現在販売しているのベストカーで「マーチのボンネットとバンパーの隙間にコイン4枚
が入る」という記事を書いたトコロ「そんなのウソだろ!」という声が多かったそうな。まぁ写真を載せていなかったため、疑う向きもあることだろう。だってイマドキのクルマでコイン4枚分の隙間など考えられませんから。

されど私は実際にチェックしたから自信あります! ベストカー編集部も意地になったらしい。昨日、マーチのレンタカーを借りて様々な検証を試みてみました。するとどうよ! あまり書くとネタバレしちゃうから止めておくけれど、
見事10円玉を4枚重ねたヤツが隙間にずっぽし! まぁ5枚は無理ですけど。

いずれにしろマーチは日本の自動車ユーザーの反応を見る素晴らしいリトマス試験紙になると思う。世界一厳しいと言われる日本の顧客ながら、こいつが売れれば少なくともコンパクトカーについちゃ多少の仕上がりの不満あってたって受け入れてくれるということになる。ライバルメーカーも注視しているハズ。

一方、日本に追いつけ追い越せの戦いをしている韓国勢は、デザインや性能の追求だけでなく、質感の向上にも日々努力している。現行ソナタと先代ソナタは同じ
メーカーのクルマと思えぬ差です。韓国車に対する偏見の無い国では、もはやトヨタにも肉薄するイキオイ。以下、読者から情報を頂いた。

1)フォード 136,078
2)GM 123,138
3)クライスラー 105,474
4)トヨタ 93,272
5)現代自動車 88,720
6)ホンダ 66,271
7)日産 41,516
8)マツダ 40,859
9)VW30,347

この台数、今年1〜6月のカナダの販売台数である。すでに日産とホンダは軽く抜かれてしまい、通年でトヨタを抜く可能性も。また情報を頂いた読者の方も注釈を加えている通り、現代自動車はカナダで人気のあるトヨタ・タンドラや日産アルマーダのようなフルサイズSUVをラインナップしていない。

アメリカの販売台数(コリズム)

コストの低いタイで生産したにも関わらず日本で作ったマーチより高い価格で販売しなければならず、しかもコイン4枚入ってしまうような質感じゃ現代自動車のイキオイに勝てまい。ちなみに日産車は『ルノー・サムソン』ブランドで韓国生産をしているけれど、デザインも一世代前の現代自動車レベル。

日産の国内販売部門もグローバルで考えれば自動車メディアにケンカ売ってるバアイじゃないです。私らだって「コイン4枚入った!」と笑っているバアイじゃない。「伸びそうな芽」をキチンと見分け、精一杯応援したいと思う。例えば新型マーチ、燃費の良さはタイしたモンだと乗る度に感心します。

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2 Responses to “コイン4枚ずっぽし”

  1. ぱんだねこ より:

    こんばんは。
    コインが入ってしまう隙間でも、均等に開いているなら位置はあっているので対策するのは簡単でしょう。ボンネットの大きさをあわせればよいのですから。
    韓国はウォン安を背景にしているということは自国で生産しているのでしょう。それなら工場のオペレーションも自由にできるでしょうから、品質に掛かるコストも、日本がタイをコントロールするよりは安いでしょう。
    円高を背負っている以上、数で儲けるのはリスクが多いので、もうひとつ柱が欲しいですね。
    レクサス(トヨタ)で外国に出しているハイブリッドカーが、もっと燃費に振ったものであれば、ヨーロッパ産のハイブリッドと差別化できたのに。
    マーチは新興国向けのローコストカーと先進国のコンパクトカーを両立させようとしたのが裏目に出たのだと思います。幸い、アイドリングストップやあとから出てくる過給気エンジンで挽回できると思います。
    撃つ弾がないホンダはその順位で妥当なところと思います。

  2. 真鍋清 より:

    今流れている「サントワマミー」はフランスのシャンソン歌手の大御所・アダモの名作中の名作だ。
    同曲の洗練された旋律は往年の、1980年代にロベール・オプロン氏がデザインしたルノー各車…..最高級車R25からスポーツクーペのフエゴまでを思わせるコクのある繊細さを振りまいていると思う。
    その意味で同車を手がけたルノー社の今や姉妹会社となった日産のマーチを見るに、ルノー側の意識としては同グループの東欧戦略車・ダシアロガン(ルーマニア製)と同格のポジションと捉えているフシも無きにしもあらずだろう。
    いかにアイドリング・ストップ機構が先進的だろうと、CO2量二桁のスーパーチャージャー・ユニットに代表されるクリーン性能・燃費性能が優秀だろうと、あのスタイルにあの仕上げでは安普請なイメージばかりが先走り、アジアのローカル車の匂いが強く感じられるがそれは考えすぎだろうか。
    日本ユーザーがこうした大まかなコスト重視の造りを容認できるかは一筋縄では行かない課題があると思います。

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