コマツ電力購入9割減

坂根さんという二代前の社長さんがTVで「原発は早い時期に再稼働させて欲しい」と言っていたコマツ製作所ながら、何と! 電力購入量を90%減らせる新工場を7月から稼働させるという。原発依存というワケじゃなかったのね。それでいて生産性を倍に向上させるというのだからタイしたもんだ。

新工場の概要は不明ながら(メディアではバイオマス発電や太陽光発電で発電すると言ってるが、それだけじゃ工場の電力の90%など削減できない)、天然ガスを燃料とするコージェネを導入しているんだと思う。トヨタもそうだけれど、規模の大きい工場なら発電しながらお湯も作れるコージェネは効率良い。

コマツは今後日本全ての工場に省エネ技術を投入し、電力購入量を半分に抑えるとのこと。大手企業の工場は皆さん同じような計画を持っているだろうから、それだけで原発10基分くらい余ります。先日お伝えした通り、太陽光発電の規模も原発10基分に達している。あと2年もしたら電気は使い切れない。

しかも大手企業がコージェネを取り入れていることから解る通り、現在の料金ですら電力会社から電気を買うより安価。原発の電力は安いと推進派の皆さん言うけれど、何のことはない。自分で発電した方が経済的。ここまで読んで「コージェネを取り入れられない中小規模の工場はどうしたらいい?」と思うだろう。

先ほども書いた通り電気は余る。電力の自由化も始まる。余れば安価な電気の売買も始まるだろう。2~3年のウチに、電力料金は上がらなくなると考えます。そうこうしているウチ、アメリカやカナダから安価なシェールガス由来のLNG(天然ガスを運びやすく液化したもの)も入ってくる。電力料金は今がピークかと。

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