ゴーンさん、終わった。日本人クルマ好きにとって大切なのは日産だ

ゴーンさんの状況、相当厳しくなったと思う。とにかく4回目の逮捕の嫌疑になった中身がよくなさ過ぎる。キャロルさんが作った『ビューティーヨット社』だけれど、営利を求めるならもっと稼働させなければダメ。けれど公開された航跡ログを見ると、営業していると思えない。ほとんど動いてないですから。しかもフネだけで15億円と言われている。このクラス、維持費掛かります。

125フィート級になると、日本の高くないマリーナでも駐艇料だけで年間1千万円。コートダジュールなら2倍くらいすると思う。その他、毎年陸揚げして船底塗装などしなければならず、動かさないでも5千万円くらい掛かる。給料がいいからと言ってもゴーンさんの収入だけで維持していけまい。ちなみに使わない時は貸し出してお金稼いでくれるビジネスジェットと違い、フネって儲けられない。

相当の原資がないとこんなことできません。そしてこのフネを買った時の資金ルート、ダダ漏れかと。というのも今や大きな買い物をした時のお金の流れはアメリカが全て掴んでいると言われます。ドルベースだと言われているからなおさら。こんな高い買い物をせず、レバノンなどに投資していれば露呈しなかったろう。キャロルさん、フランスでも厳しい対応だったようだ。特捜部の勝ちか?

もはやクルマ好きからすればゴーンさんは終わった人。問題は日産の防衛だ。ルノー、日産との経営統合を全く諦めていない。どういう手を使ってくるだろうか? 私なら表向き友好な態度を示しつつ「日産の独立性を認めて欲しい。今のままの関係でいましょう」と言いながら、ルノーの株をバックヤードで買う。そしてルノーが日産の経営に口を出した時点で「契約違反です」。

日産とルノーの協定『RAMA』には「経営に口を出さないこと」という項目があるそうな。これでお引き取りを願う。それでも口を出すようならRAMAで決めたことを全てご破算にできる。集めておいたルノーの株を日産名義にすればいい。現在日産はルノーにとって15%の株を持ってる大株主。これを20%をすれば(RAMAで禁止されている)ルノーの「日産の経営に干渉する権利」は自動消滅します。

日産の協力や日産からの資金流入がなければルノーは遠からず経営破綻への道を進む。もうさんざん日産に稼がせたのだから、ゴーンさんと供にお引き取り願ったらいい。となった時の最大の課題が日産の体制です。章男さんのような経営者を立てられればいいけれど、日産の人に聞くと皆さん口を揃えて「そうかもしれません」と言う。三菱自動車も同じですね。

 

 

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