シビック対エラントラ

アイドルストップ付きは買いかどうかの考察

デトロイトショーで新型シビックがデビューしたため、エラントラとジックリ比べることが出来た。まずデザイン。市販車とモックアップの違いはあるものの、全体の雰囲気やボディの面構成などよ〜く解る。Aピラーが寝ていると思っていたシビックながら、エラントラときたらクーペみたい。

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全く印象が違うのはリアビュー。安定感ある反面、どこか「見たことあるなぁ」(旧世代のアコード風か?)というオーソドックスなシビックに対し、エラントラって『Kara』のリアビューみたい。元気あってエモーショナルで、それでいて破綻せずにまとまっている。実用性じゃシビックかもしれませんが‥‥。

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今回シビックはインテリアを公開していなかったけれど、最近のホンダ車から想像すると、これまたオーソドックス。もし従来と同じようなハンドル(私の記憶で
は現行シビックから採用を始めた)など使っていたら、もうガチガチに古い。というか、面白くないです。エラントラのインテリア、高級感あり。

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おそらくホンダ車内には「シビックならこの程度」みたいなインテリアのクラス感があるんだと思う。たまたま居合わせた自動車メーカーのデザイナーに聞いてみたら「エラントラ、お金掛かってますよ〜。私の会社だとこのクラスにこんな手の込んだパーツなんか使えません。部品点数も多いし」。

決定的なのがスペックだろう。以下、1)エラントラと日本勢の人気車である2)シビックと3)カローラのスペックを並べてみよう。<比較表へリンク> 装備などは日本勢がベーシックグレード。エラントラの場合、そこそこ(中級)。実質的な価格の差という点からすれば、1000ドルくらい日本勢が高い。

燃費 1)「29/40」 2)「25/36」 3)「26/34」
エンジン 1)148馬力 2)140馬力 3)132馬力
ミッション 1)6速AT 2)5速AT 3)4速AT

エラントラのエンジンは直噴。シビックやカローラのエンジンより明らかにお金掛かっており、出力だけでなく燃費も良好。特に高いギア比と直噴のメリット、そして空気抵抗の少なさをフルに使った高速燃費の40mpgは、シビックハイブリッドの43mpgに迫るほど。現代自動車は新車保証だって圧倒的に長い。

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新型シビックのスペックは発表されていないけれど、エラントラに届いていないだろう。次期型カローラも厳しいんじゃなかろうか。ショー会場に居たホンダの開発陣に聞いてみたら「完成度や走りの質感では自信があります」。果たしてアメリカのユーザー達はどんな評価をするか?

と思っていたら、エラントラ、すでに大人気だという。

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10 Responses to “シビック対エラントラ”

  1. かず より:

    現地現物、良品廉価、トヨタ的に言えばそういう事でしょうか。
    多少壊れても、とても長い保証期間があればこりゃあもう、日本車好き以外買いませんね。
    アメリカなら、
    現実的選択肢とヒュンダイは成るのでしょう。
    ミディアムクラスまでのセダンで、プレミアムな車種で無いなら日本車は厳しいと思います。
    ファンとファン、愉しい車その車が好きである事の両立を日本車は早急に確立し日本車離れを食い止めないと、浮気組も事によっちゃぁ、戻って来なくなりますね。
    難しい時代ですが、ここは正念場踏みとどまって欲しいですね〜。頑張れ
    p(´⌒`q)

  2. アミーゴ5号 より:

    手強いですね。2年は先に行かれた様です。
    もはや韓国車として見るのではなく、日本車としてみなして戦っていくのでしょう。
    一昔前の日本は、切磋琢磨のルツボみたいでしたもの。
    そういえばオートサロンで、トヨタ社長がホンダブースのメッセージボードに「お互いもっといい車をつくりましょう モリゾー」と記したそうです。
    (クリッカーに載っていました)
    大期待です!!

  3. ぱんだねこ より:

    すいません。エラントラ欲しいです。ヒュンダイが日本に戻ってこないかなとさえ思ってしまいます。ごめんなさい。
    デザインで日本代表ならマツダですかね。

  4. ao より:

    おもしろいですねぇ
    日本企業からは狼少年の扱い。
    彼らは野犬の群れ程度と思っている韓国車が
    賢い狼の群れだったのかどうか、は
    どのくらい被害が出たら対策を始める気なんでしょうか?

  5. cvcc より:

    エラントラ、好みの問題もありますが、アグレッシブで特徴的で、今までのヒュンダイのイメージよりもかなり品質感もあっていいですね。
    私はホンダでこのクラスでは欧州シビック5ドアのデザインが好きですが、現行北米セダンは地味で好きではありませんでした。
    売れたようですが、カローラ的なソツのなさを感じてしまって、勝手な私のイメージでは、ホンダの車のイメージではないんですよね(もっとも、北米では、スポーティーなのはアキュラで、ホンダは比較的オーソドックスでいってるようですが)。
    これだけ北米ヒュンダイが積極的なのに、北米ホンダの後ろ向きな話が出てきてちょっと不安です。
    それは、CR-Zが北米の要望を受けて、シビックSiの2.0lを搭載してTYPE-Rに仕立てるという話です。
    CR-Zの魅力は、デザインとHVであるということです。
    これに絶対的パワーをつけたいからといって、大排気量のシビック用2.0lつもうなんて安易な考えは、問題外だと思います。
    CR-Zの魅力、ブランド、アイデンティティを崩壊しかねないと思います。
    さらに、それを日本で出したとしても、現行TYPE-R勢のように、ほんの一部にしか売れないでしょうし、こんなに先進性がないワンパターン発想ならば、TYPE-Rのブランド自体の崩壊をも招きかねません。
    2.0lクーペが欲しいのならば、シビッククーペSi2.0lを買えばいいだけだと思いますし、さらに速さ等を求めるならば、そのシビッククーペをTYPE-R化(お勧めはしませんが)すればいいだけだとおもいます。
    が、CR-ZのTYPE-R化であるならば、ハイブリッドは当然維持で、「1.5lにターボ搭載してリチウムイオン電池にモーター高出力化」ぐらいやらないと全然だめだと思います。
    シビックSIの2.0l積んで・・・なんて後ろ向きでは問題外だと思います。
    こんな後ろ向きの話では本当に韓国に追い抜かされてしまいます。
    実際どうなるんでしょうかね?
    2.0l搭載するぐらいならやらないで欲しいです。
    ホンダにはハイブリッドスポーツを最初に出した意地とプライドを見せて欲しいです。

  6. ガメラ より:

    日本メーカーの引き籠り症を何とかせんとアキマヘン。
    あと、日本メーカーに無くて韓国メーカーにあるものは何か?
    一言= インパクト です。
    ソナタもエラントラもインパクトは強力ですが、暫く見ていると飽きてきます。
    ソナタは最近はカッコ悪いとさえ感じることがあります。
    ただ、日本メーカーのデザインが長持ちかというとこれは最初から腐っているようなもんです。
    昔から韓国メーカー(造船・家電・半導体含む)の共通点は 最初は嘘に近い内容の広告で客の興味を惹き時間稼ぎをし、その間に技術的にもマーケティング面でもキャッチアップを進めるという手法です。
    ただ最近は品質面でも日本メーカーを凌駕し始めているのは間違いないと感じます。
    こんなこと素人の僕でも判ることなので、その道のプロであればトックに対策すみかと思いきや 未だだったんですね・・・とほほですよ。
    トヨタもHONDAも日産も 安物(新興国向けの安価な車両の意味ではない)を多数開発する時間と金があったら、一球入魂的な車両開発をしたらどうですか?
    そろそろ我が家のBH5Dの買い替え検討時期にきてますが、今の国産には魅力を感じません。
    商売の基本=競争相手は叩き潰せ!!!っでっせ〜。
    以上、感情的内容で申し訳ありませんでした。

  7. jun より:

    ソナタの場合、購入層を考えると販売台数もそろそろ落ち着いてくるとも思いますが、エラントラは後だしである筈の次期シビックすら食ってしまう可能性すらありそうですね。次期北米シビックをすべてハイブリッドモデルにして、価格面でも対抗しないと、インパクトが薄そうです。
    北米でのトヨタ&ホンダは、長年の上客である保守層向けの「囲い込みモデル」ばかりを作り出している感じですね。
    国沢さんも仰られていましたが、最近のヒュンダイは色々な意味でコストの掛かった車で、消費者にとってはお買い得感の高い車のオンパレードのようです。日本メーカーは「あんな車造りじゃあ割に合わないよ…」と言いたいのでしょうが。
    80年代、日本車に追い上げられていたBIG3社員も当時同じように考えていたのかもしれません。

  8. ルーク より:

    最近、韓国メーカーの体質が上等になって来たような表現が、色々な見識者の言葉から見受けられます。
    確かにそれも否定できない事実だとは思います。しかしながら、日本のとあるメーカー(半分異国籍になってしまっているところ)を例にあげれば、必ずしもそうで無いという事を思わされてしまった事実があります。
    暫く前にTV放送していたのを偶然見てしまったのだが、それはEV車で航続距離200kmを達成する為に、思考錯誤しながらの開発風景をドキュメンタリータッチで追跡したものである。
    最初は、興味深く見ていたのだが、最後にきてがっかりさせられた。結局、どんな手を使ってでも200kmを走り切れたら、OKみたいなことになってしまっていたのだ。巷で流行りのエコランみたいな事をやって喜んでちゃ、こりゃダメだ。
    「それじゃ違うでしょっ」って思ったのは、私のエゴなのかも知れないが、それをメーカーとして公認しているようであれば、エンジニアとして、いや男として、いや世界を引っ張っていこうとする日本人として誠に情けないことである。そんな意地の無い設計をしているから、韓国に負けるのもある意味当然なのかも知れない。
    やはり、日本のメーカーの体質改善が必要だ。
    金のかかる用無し役員ばっか増えて、肝心の開発費用を満足に捻出できていないことも、否定しがたい一因として挙げられる。
    目先の利益ばかりが最優先され過ぎて、泥くさい開発にもっと重きを置かなければ、益々真の技術者が育つ土壌を失うことになると思うこの頃であります。

  9. ゲイン より:

    エラントラまさに攻めの商品ですね。性能では断トツのようですし、プライス若干高めに設定してライバルに比べて質感高めで売り出してる点に 上の車格からのダウンサイジングしたいユーザーに対する受け口となるんじゃないでしょうか。
    実際、これでしたらソナタハイブリットより経済的だと思います。エコロジーを望む客にはソナタハイブリッド エコノミーを望む客にはエラントラって売り方もあるんじゃないかなーって思います。
    でもなんか車の比較って感じじゃなくて、日本の携帯三社によるシェア争いに似てますね。さしずめヒュンダイってソフトバンクみたいです(笑)

  10. tony より:

    スペックだけみれば選択肢に入るでしょう
    直噴エンジンのカーボンが堆積問題は解決したのでしょうか?
    6速ATって必要なんでしょうかね
    4速でも何の問題無いと思いますが後追いですからテンコ盛りしてセールスポイントつくりな気がします
    メルセデスの技術のエンジンに興味があるんで実際に乗ってみたいですね

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