シビックvsi30

もう少し詳しく欧州シビックとヒュンダイi30を比べてみよう。まずボディサイズ。下の数字を見ていただければ解る通り、
ほぼ同じ。けれど写真でも感じるように、i30の方が存在感ある(シビックは小さく見える)。おそらく日本車が長年実現できなかった「中からチカラで出ている欧州車のようなデザイン」だからかと。

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シビック 4300×1770×1440のWB2595
i30    4300×1780×1470のWB2650

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ヒュンダイは人が多くて写真撮るのに苦労した

リアビューも、どう贔屓目に評価したってi30の勝ちだ。シビックの方が単純。シンプルと言えばホメ言葉になるものの、押し出し感からして弱い。しかもシビックは先代から同じデザインテーマ(ハードポイントなど同じなので大きなマイナーチェンジ?)。ユーザーからすれば、少しばかり「飽き」が来始めてい
る。

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シビックにもホンダ初のアイドルストップが付く

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デトロイトで見たシビックvsエラントラと同じ図式

売れ筋グレードは1,6リッターディーゼルの『ブルードライブ』仕様で、アイドルストップやECOタイヤの採用により100g/kmという低燃費を実現した。シビックの2,2リッターディーゼルは先代より20%も燃費を改善させてきたが、それで110g/km。若干動力性能で勝るも、価格でi30優勢。

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VWグループのシュコダ。i30より強敵

ちなみに上はシビックやi30と同じCセグメントのシュコダ・ミッションL。素直にカッコ良い! VWゴルフのコンポーネンツを使っており、それでいて価格はシビックと同等。もちろんディーゼルのラインナップ豊富。今まで存在しなかったモデル達とガチで戦わなくちゃならない。ぬるま湯は通用しないのだ。

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CX-5

マツダCX-5も同じ。普通に目立たない。サイドビューも古いでしょ。ディーゼルが搭載されると言っても、欧州車じゃ普通のこと。これまたヒュンダイやキア、シュコダのSUVに勝てまい。いや、もっと厳しいのがスバルXV。水平対向ディーゼルを搭載するものの、ブランドイメージからして薄くなっている。

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スバルXV

文頭に戻る。新しいシビックをどうやって売ったらいいか? 徹底的に出場できるカテゴリーのモータースポーツに出て大暴れするしか手はないと思う。日本と違って欧州ってモータースポーツの評価が高い。特にラリーなど有効。ホンダの技術を持ってすれば、全てのカテゴリーで勝てると思います。

そういった競技車両をモーターショーで展示したら賑やかになる。モータースポーツ嫌いのヒュンダイとも一線を画せるだろう。ホンダが本来持っているDNAを目覚めさせればいいだけ。宣伝予算を考えればはるかにリーズナブルだし。ホンダといえどもクルマ好きが大幅に減ったのか? 残念です。

・ECOカーアジアは「プラグインHVついに発売!

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14 Responses to “シビックvsi30”

  1. ルーレ より:

    フランクフルト取材お疲れさまです。
    シビック対i30、んーーこの写真で見る限り個人的にはシビックの圧勝かな?(・・;)特にリアからの、新鮮な感じで。

  2. さね より:

    ちょっとくやしいけど、いいなあヒュンダイ。民族意識からすると日本メーカーに頑張ってほしいけど… ヒュンダイはCVT使わないし、ほんと自分しつこいですけど。ツインクラッチなんかも視野にいれてるだろうなぁ。普通の多段ATのほうが多くのチチュエーションで、燃費いいんだなやっぱり!運転もまたCVTより人の感覚に合うし。小型車は全部CVTと予想する評論家の人いるけど、そうゆう決めつけて、性能いいとすり込みはやめてほしいです。インプレッサは期待してたら縦置チェーン式CVT…、よけい欧州で売れないだろな。期待のマツダもイマイチかぁ。ほんっとに終わってんな日本車。トヨタ式ハイブリッドは欧州では受け入れられないでしょうきっと。ミッションなしのシンプルなのが売りらしいけど。低速専用車らしいし。もうブランドイメージもないし、家電自動車路線を極めて、コストダウンしまくりの激安車つくってりゃいいんじゃないですか需要あるでしょ多分。メーカーのだらしなさだけにせず、お仲間のジャーナリストの方々もなんも考えずバイヤーズがいど、与えられた試乗車を適当に本質を追求せず、燃費誉めたり、くだらないとこ批判してただけだし、日本の未来の為に役割放棄したも同じだし反省してください。外車信仰のひともいますが、単なる趣味人の文章で日本車のことなんか考えてないし、プリウスあるし、EVは進んでる!インバーターのノウハウは諸外国には負けるはずない、燃費はまあいいね、広い!ぐらいだからなぁ、 走りも適当に日本車にしてはいい欧州車みたい。だからなぁ… まあ永遠なんでないので衰退次期なのかもな日本車。ジャーナリストも反省する余地あると思います。こうゆう意見聞いてもなんとも思わないよなきっと。やれやれ…日本車はどこへいくんだろ?

  3. アミーゴ5号 より:

    日本車は、写真でもだいたい想像つきますね。皮が薄い。
    韓国車は、写真ではわかりにくいので、日の光の下で見てみたい・・・でも、韓国まで行かないと見れないですね。
    彫刻のような面を持つシェコダは、ヤバイと直感です。
    もし円高の中、日本車並みの価格で日本に入ってきたら、日本車のブリキ振りが国民にバレバレ〜。
    これはニッポン、勝負所ですね!!

  4. 阪神ファン より:

    i30。
    まぁまぁ格好いいと思いますが・・・。
    画像を見た感じでは、フロント・リヤとも、どことなく三菱車に似ているように見えてしまいます。

  5. 下澤 淳 より:

    海外じゃ不必要な程の高機能をつけて失敗した家電と違って、ホンダの凄いところは紛れも無く低品質な物をモーターショーに出品するところが凄いですね。ほとんど精神論で勝負してるとしか思えません。ブランド品とでも思っているのでしょうか?
    日本で負け、アメリカで負け、欧州で負け、空飛んでる場合じゃないように思えます。車は結果が数年後に出る世界です。今回やり過ごせても次買って貰えないと終わりです。というかすでにやばい状況です。日本だとプリウスCの値段次第ではフィットの客がかなり奪われると思います。お金持ってて小さい車が好きな上客です。
    むしろトヨタもプリウスCシャトルとか造って、ステップワゴンに対してもノア・ヴォクシー級にTHS積んで、インサイト以上に競合させるような厳しいエールを送ったほうが良いと思います。そうすれば下取り市場での相乗効果でホンダの客がトヨタに流れてトヨタは安泰でさらに良い車が造れるようになります。
    ホンダには厳しいようですが、この経済危機に良い車を造れないようなメーカーは一流の技術者を使えないメーカーか技術者が居ないメーカーとしか思えません。どうせ駄目になるのなら早いほうがいいです。

  6. jun より:

    日本メーカーの戸惑い振りは、日本車に追い上げられた80年代アメ車やドイツ車のそれに、非常に似ていると感じています。広報写真なのにモールがずれていたクライスラー車とか、一時期インテリアの質感が悪くなったBMW&ベンツとか…。
    今、日本メーカーに必要なのは、日本で育った自国自動車文化の「押し売り」なのかも。
    各社出揃っているミニバンや軽を、欧州や北米でも「価値観」と一緒に積極的に持っていってもらいたいです。
    現地では「これは嗜好に合わない」と言われるでしょうが…現地の嗜好を変えさせるだけのパワーを、日本で熟成されたミニバンや軽は持っている可能性があるのでは。まあ、僕の趣味とは違うんですが…。
    今の若者は海外に興味を示さない、とはよく言われていますが、逆に言えば、日本国内の諸問題を気にかけている、とも言えるかと。海外のニーズに合わせるのは苦手な若手社員も、自己アピールは得意かも知れないと思うんです。

  7. 那須与一 より:

    ウーン比べられると地味〜。
    日本人は韓国車のイメージ悪いけど(これは撤退したハンデーも悪い)海外は日本車=(イコールでないけど)韓国車も安くて性能がいいなら、売れていますからね。ホンダが現代に負けたなんて日本にいると信じられないです。
    今なら日本でハンデーの価格を思い切って下げれば売れるかな?それとも安くともブランドに拘る日本人には、韓国車は売れないのでしょうか?
    日本でタタ・ナノが20万なら本当に売れるのであろうか?

  8. もん より:

    小さい違いなんですが、ちょっとシルバーのモールを入れたりドアノブをメッキにして、車の室内高をちょっと余裕持たせる・・・
    これだけでi30のほうがワングレード上に見える。
    国産車が自社のラインナップのグレードの差をつける為に意図的にやってる手ですが、下のグレードに採用してみせる事でワングレード上に見せる事もできる。
    以前の韓国車ならこんな手を使ってもあからさまに垢抜けないボディラインが一目で韓国車だったけれど、デザインで完全に追いついた今、こういう小業が光ります。
    まぁ全ては下請けレベルの加工技術で国産と海外産でレベル差が全く無くなってしまった事がベースにあるのかと。勝負で言うなら、もう飛車角とられて後は詰めろ・・・という状況かも。

  9. 小林 英弘 より:

    スバルXVカッコイイですね! 今売ってる『ベストカー』に載ってたインプレッサ版アウトバックですね。このオレンジポディ&ブラックホイールが最高にクールですね! 白や黒だけじゃなくこのカラーも日本で売って欲しいです!
    シビックの話でしたね。何だかデザイン過多でちょっとウルサイ感じで意外と早く飽きが来そうなi30より(←個人的な感想です)シビックの方が「長く乗る」分にはいいと思います。ただ、かくいうシビックもキープデザインで欧州の方々が「飽き」を感じているのも事実でしょう。でもこれはこれで完成された、大幅に方向転換する必要のないスッキリ系デザインだと思いますので今回のシビックはこれで良かったんじゃないでしょうか? ただブーメランの様な曲面を描くテールランプの曲面とエッジを効かせたドアのプレスラインとの辻褄合わせがCピラーで出来てないのはある意味「ホンダらしい」ですね。「ドアはドア! ピラーはピラー!」みたいな(笑)。
    シュコダはシャープ&クリーンで抜群にキレイなデザインですね!(最近のVW&アウディ車のターミネーターみたいに無機質なフロントマスクだけはあまり好きではありませんが)。コンパクトセダン自体貴重ですし、これは私も欲しい気がします(←要リアワイパー(笑))。欧州では保守的な層は「シビックVSシュコダ」で最先端のモノを欲しがる層は「i30を指名買い」になる様に思いますね。
    よく雑誌で(というか今売ってる『ベストカー』でも)「クルマの白物家電化」という表現が用いられる事がありますが、クルマが「とても買えない高級品」の時代から「一家に一台」「1人一台」の時代になれば、クルマを白物家電と同じ様な感覚で捉える人達が増えるのは当然の流れかと思います。白物家電自体「三種の神器」て呼ばれて「富と生活のモダン化の象徴」として崇められた時代があった訳ですし、単に「生活必需品→持ってて当たり前の空気の様な存在」になる順番がクルマより白物家電の方が早かっただけでしょう?
    「白物家電」も毎年(というか半年毎に)どんどん新製品が発表されて進化してますし、家電の専門誌や雑誌もあります。新製品の発表会や内覧会も当然の様に行なわれています。ただ「シャープの新型冷蔵庫の全貌が9月末に明らかに!」なんて世間一般では殊更に騒がれないのは、先に記した様に完全に「持ってて当たり前の空気の様な存在」になったために「冷蔵庫の内覧会?へぇ〜そんなのやってるんだ」な感覚が一般的になったからでしょう(クルマのショーにしたって実際に足を運んでまで見に行くのは業界関係者を除けばやっぱり「一般大衆よりクルマに興味関心がある一部の熱狂的な人達」でしょう?)。
    白物家電は今やそういう存在になったので、完全ベーシックな商品の完成度をコツコツ向上していく「カローラ」みたいな方向と、ハイテク技術を駆使して技術力や先端デザインをアピールする「GT-Rやプリウス」みたいな方向に二極化してる様ですね。「三次元首振り5枚刃密着深剃りシェーバー!」や「未来的デザインで脅威の吸引力のサイクロン掃除機!」なんかがそうですね。いずれの方向にせよメーカーの方々は日々切磋琢磨して商品開発している訳で、「白物家電」という言葉を「陳腐で凡庸なつまらない存在」の意味で用いる事は「白物家電をバカにして見下している」且つ「白物家電業界で働く方々にケンカ売ってる」のに等しいと思うのですが。

  10. 真鍋清 より:

    ハッキリ言ってホンダは死んでいる!
    現に小生の手元にある米誌Car&Driver August 2011のフォード・フォーカス×シビックの比較テストでも総合点でフォーカスの208点に対してシビックは192点と大差を付けられており、最新モデルなのにこの体たらく!
    シビック全体の評価もbland,soft,numbと「無個性ではっきりせず、メリハリの無い乗り物」と散々な有様、対してフォード・フォーカスはtight response,robust structure,refined mannersと「鋭敏な身のこなし、強靭なボディ剛性、洗練された走行特性」が絶賛され、総評としても"Ford successfully converts the Focus into an economical sports sedan."と「フォードはフォーカスを見事に乗って楽しい経済車へと変身させた」と最大級の賛辞を授与されているのだ。
    当のシビックは従来モデルに対して一定の進歩は認められているものの、このクラスに新たな基準を築くまで全く至っていないことがここからも解ろう。
    小生個人としては次期トヨタ・オーリスの1.8L版のG'sバージョンやTRDバージョンに幾分期待しているとはいえ、臆病風に吹かれすぎているシビックといいこの種の1.8L級乗用車の分野では本場ヨーロッパではVWゴルフ/ジェッタからシュコダの新型車、セアト・レオンまで欧州の強豪の蹂躙に任され、何より韓国勢の大攻勢を受けてひとたまりもないことが予測できるが如何だろうか。
    和製Cセグメント分野ではわずかにスカイアクティブ搭載のマツダ・アクセラ頼みという按配で、打つ手打つ手が裏目に出まくりの日本勢は一体何を考えているのか良識を疑いたいのと同時に、ストが頻発して外国メーカーの草刈り場と化して量産車分野が死に向かった1970-80年代前半の英国(特に国営のブリティッシュ・レイランド社)業界の姿が彷彿されるのだが酷な見方だろうか?

  11. 3ドア復権委員会 より:

    日本での最終型4ドアシビックと比べたら新型欧州シビックはホンダとは思えないくらいカッコイイと思います。ゼストをデザインしたメーカーと同じとは思えません。顔がインサイトみたいなのでホンダだとわかりますが…。
    ヒュンダイの方はフロントマスクがいつも同じなので新鮮みは薄れてきましたが、この勢いでジェネシスもエラントラと顔を統一して欲しいです。

  12. CVCC より:

    私は、i30はあまりカッコよくないですし、個性が感じられないと思いますね。
    フロントのグリルの処理なんかを見ると、デミオを連想してしまいますし、これが新型アクセラです、と言っても通用しそうな…また、曲線のラインなんかもフランス車なんかで見たことあるような…「どこか他のメーカーで見たような…」の寄せ集め感があります。欲しいと思わせる個性がありません。
    新型シビックは、それに比べると遥かに他のメーカーには似たデザインがない個性的なものだと思います。
    内装も先代シビックのイメージは継承していますが、他のメーカーのデザインとは明らかに違う個性的なデザインだと思います。
    質感は、実際に見ていないので不明ですが。
    まぁ、このクラスでの私の一番の好みは先代シビックです。あとはシトロエンDS4ぐらいですかね。
    このクラスでの代表各であるゴルフは、道具としてはいいのでしょうが、全然ときめきの無いデザインですね。
    他はどんぐりの背比べという感じです。
    乗ってはいないので走りはわかりませんが、私のデザインの好みとしてはそんな感じです。
    やっぱり先代欧州シビック5ドア前期型が秀逸なデザインだったなと思いますね。

  13. 土浦の裕紀[ひろのり]28歳 より:

    シビック、すごいカッコイイとは思わないですが、悪くないデザインだとは思います。
    最初、否定的なコメントが多かったですが、何人かカッコイイとゆう意見があって、少しホッとしました。
    ホンダはFCXのあのグリルのデザインをほんと大切にしているんだなぁ。と感じますし、新しいシビックのデザインはインサイトをほんの少しだけ未来的にした感じのデザインに見えました。
    ホンダが元祖の後部のエクストラウインドーも先代にはなかったですが、さりげなくついているのも良いです。
    ゼストと比べるのもなんですが、ゼストに比べたら相当カッコイイですね。
    韓国車や中国車は日本や欧州や米国の車のデザインの要素をちょこちょこ取り入れて作っているような印象はあります。

  14. 団塊eurasia より:

    シビック対i30、実物はまだ見ていないが、はっきり言ってデザインの差でi30のほうが売れると思う。 
    シビックはi30に比べ、スポーティではあるがボディのプレスラインや面構成が単純で安っぽい。 i30のほうがボリューム感があり、高価な車に見えて買い得感がある。 他の車のいいとこどりで真似をしたデザイン箇所も散見されるが、相当、勉強・努力して力をつけてきている。
    近年の韓国工業デザイン力は携帯電話、液晶テレビ等、日本を追い越し、品質を含めて、海外で人気であるが、車のデザイン、および品質でも急速に向上しており、日本の強敵になりつつあり、うかうかできない。

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