スバルの開発陣はトヨタに対し「こんちくしょう」と思ってるらしい

スバル中村社長へのインタビューで「トヨタに対するこんちくしょうの声があった」と書いてあった。社会的なマナーの中に「それをいっちゃオシマイよ~」ってあります。スバルがトヨタとの関係を優位にすすめられない要因は、直近5年くらいの経営陣が技術的な投資をしてこなかった点にある。面白い独自アイデアのハイブリッドなどあったのに全て潰してきた。

燃費規制を考えたら絶対必要と思われるコンパクトカーだって経営陣が開発にGOを出さなかったし、ヨーロッパやオセアニア市場もアメリカのためバッサリ切ってます。スバルのお家芸になりそうだった自動ブレーキは技術は、大きく出遅れたトヨタに早くも抜かれ完敗している。トヨタが今のイキオイで技術開発していけば、もうスバルは追いつけないんじゃなかろうか。

本来ならトヨタとの関係も「トヨタが持っていない技術でキラリと光るスバルの魅力を出す」となるべきだった。トヨタの先行開発的な役割を果たすべきだと思う。なのに今やトヨタから技術を貰うことばっかり考えているように見えます。実際、トヨタ車と同じ部品や制御、増えてきた。その逆は見たこと無い。今後も貰う一方のような気がする。

そもそもトヨタの技術者の方がのびのび仕事してるし、頑張ってる。ECOカーであるMIRAIの開発担当の皆さんまで競技でクルマを磨こうとしてます。翻ってスバルを見ると、与えられた仕事しかしようとしないように感じる。WRX S4のCVTを磨こうと相談しても無反応に近いですから。そんな状況で、例えといえども「こんちくしょう」はないでしょう!

トヨタに対する「こんちくしょう」はモリゾウさん率いるトヨタの体制に対する「こんちくしょう」と同じ。トヨタの技術陣はスバルに対しどう感じてるか? 無視に近い雰囲気だ。すでにGR-4のようなスバルが作るべき車種を作れないメーカーを尊敬する気にもならないだろう。技術開発をケチってきたため、燃費規制クリアだけでアップアップです。

ムカシのスバルには開発にも営業にもサムライがたくさんいました。今や”歯車のような人”ばかりになってしまったか? 素晴らしい時代のスバルを知っているだけに悲しさ一入です。スバルの技術者がこんちくしょうと言うべきはトヨタでなく自社の経営陣かと。

 

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ