スモール100の実態

「電気自動車技術開発展」というイベントに行ったら、何台か電気自動車が置いてありました。下の写真のモデルは49万8千
円。最高速度35km/hだという。「どこでどう使ったらいいのか?」とか「追突されたら後席の人はどうなっちゃう?」といった問題に始まり、中国製らしく、品質的に厳しい感じ。

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例えば運転席の後ろの背もたれ(というかバー)の取り付け。雑なだけでなく、錆びると思う。シートベルト無くても法的に問題ないものの、このままだと急ハン
ドル切ったら後席の乗員は落車してしまうだろう。どの部品を見てもウなるばかり。とある自動車メーカーの人も見ていたが相当驚いてました。

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超小型モビリティ用のシャシというのも展示されていたが、説明員によれば「アライメント変化が無い自信作です!」。横方向の入力を受けた時に、どのアームで支えるのだろう? 展示物だとモーターで横力を受け止めなくちゃならない。キッチリ耐久性テストなどしているのだったら問題ないですけど。

これがスモールハンドレット(電気自動車は誰にでも作れる)というヤツか! と妙に納得。敷地内や、100歩譲って地域のモビリティであればある程度通用するかもしれないが、決して安くないと思う。しかもメインテナンスに苦労することだろう。この路線とは絶対交わらないだろうな、と感じました。

「こういうところから技術は育つ」という意見の人も居るだろうけれど、スタート地点をそこまで後ろに取る必要は無い。舘内兄弟子の電気スーパー7くらいの技術レベルを持ってないと、竹槍で飛行機を落とそうとするようなモンです。日本の頭脳明晰な人達は、ムカシからそういった理解出来ないことをしたがる。

もちろん庭で走らせる趣味の乗り物なら素晴らしいです。

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