セレナeパワー、けっこう期待出来そうです!

2月28日に発表となるセレナeパワーの情報が少しずつ出てきた。メカニズム的にはノートeパワーと同じく、ごく少量の電池を搭載する電気自動車に発電機を乗せたシリーズハイブリッドである。搭載されるエンジンは、日産が海外の2モーターHVなどで採用している4気筒の2リッターかと思っていたら、何とノートeパワーと同じ1200ccの3気筒だという。ホントか? 調べたらホント。

最高出力は若干上がっているということながら、83馬力程度。このエンジンで1500kgを超えるボディを走らせられるのだろうか。いろいろ検討してみたところ、連続して145km/hを超えるような速度を出さない限り現在の2000ccエンジン搭載のセレナと同等以上の走りができそう。しかも2000ccセレナより圧倒的に上質の走りになることだろう。以下、考えてみたい。

まず絶対的な動力性能は、モーター出力を100kW(136馬力)と考えれば全く問題無いだろう。モーターの特性を考えると、車重増には強い。リーフで全日本ラリーを走っているときも、実質的に車重増えたのと同じ登坂での加速が多数あったけれど、ガックリ性能落ちると言うほどじゃなかった。2000ccガソリンと同等の加速性能を確保していると考えてよさそう。

100km/hでの巡航加速は、セレナ級のボディだと40~50馬力くらい必要。83馬力エンジンなら半分程度の出力を出すだけで足りる。こう書くと「けっこう回転数高くなるのでウルサイんじゃないか?」と思うかもしれない。確かに100km/h巡航時の回転数でいえば、3500~4000回転になりそう。ただセレナのボディに1200cc3気筒エンジン積むと、ボディが勝る。

以前、1300cc級のボディに軽自動車のエンジン使った発電機を搭載したシリーズハイブリッドに試乗したが、エンジンの存在感は薄かった。おそらく3500回転回っていても2000ccエンジンの2000回転くらいの騒音/振動レベルだと思う。また、多少賑やかになるだろうが、高速道路の登坂ならどんな場所でも120km/hくらいで登れる実力を持っているんじゃなかろうか。

搭載されている電池の容量は不明ながら、ノートeパワーの2倍くらい積んでいれば、相当いろんな制御が可能。アクセルレスポンスで普通エンジンの2000ccやノア3兄弟のトヨタ式HVを間違いなく超えるだろうし、加速や登坂で電池を使った後は、少しだけ高い回転数をキープして容量をリカバリーさせるような制御だって簡単だ。けっこう魅力的なミニバンに仕上がっているハズ。

唯一の不安材料が価格。高ければ売れません。まぁノア3兄弟やステップワゴンのHVは超高いので、同等にしてくると予想しておく。コンパクトカーで引き越したeパワー旋風をミニバンでも起こせるか?

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