ダイハツの自動ブレーキ性能はダントツでダメです

中堅の、私と以前から交流のある同業者からメール入り「言いたい放題で取り上げたタントの自動ブレーキの性能、スマアシ2のスペックじゃないでしょうか。プレリリースを見てください」。外出先だったこともあり、停止車両に対する自動ブレーキ停止可能速度と、遮蔽物ありの歩行者に対し何km/hで止まれるか聞いてみた。すると「JNCAPだと40km/h&35km/hになっています」。

遮蔽物ありの歩行者

う~ん! だとしたら私が間違えている。25km/hまでしか止まれず、遮蔽物ありの歩行者は対応出来ないと書いてますから。急いでチェックしてみたら、プレリリースによれば「今まで20km/hまでしか止まれなかったのが30km/hになった」とある。さらに「歩行者も30km/hで止まれる」と書いてあります。こら私の間違い、ということで急いでPCにアクセス出来る場所に。

改めてJNCAPを見ると、確かにスマアシ3搭載のタントは40km/hで停止出来ている。まぁN-BOXやスペーシアの50km/hと比べれば明らかに負けているが、25km/hだったことを考えれば大きな進歩。言いたい放題の文頭で訂正させていただく。一方、遮蔽物ありの歩行者は、というと、試験結果が出ていない。こういったケース、メーカーが試験を辞退しているのだった。

ホンダ・ナンセンス、いや、ホンダ・センシングも、N-BOX以前の日本製システムを使っているタイプは「遮蔽物ありの歩行者は止まらないので辞退します」ということでデータ無し。スマアシ3は簡易型のステレオカメラを使っているのだけれど、スバルの本格的なステレオカメラだって遮蔽物ありの歩行者は苦手。おそらく上手く機能しないんだと思う。抜本的な対策が必要。

私らの役目は、皆さん安心してクルマを買えるようになることだと考えている。そもそも国沢光宏がダイハツの自動ブレーキ性能にダメ出しをしてもクルマを買ってる人の多くは全く気にしない。宣伝やカタログで「自動ブレーキが付いてます」とあれば、それを信じるからだ。同業者の皆さんは批判することに対し腰が引けてるが、私ら販売に対する影響力など無いです。

ただダイハツにも心あるヒトがいる、と思う(現在ダイハツで知っているのはそのムカシ、カローラのチーフエンジアだった奥平社長だけですけど)。そういったヒトがもし気にしてくれたなら、きっと良くなると信じている。良くなれば得をするのはユーザーだ。ということで嫌われても多少過激でも、ダイハツの自動ブレーキ性能の低さは書き続けます。

トール4兄弟の自動ブレーキなんか20km/hまでしか止まれないのだった。これで自動ブレーキ付いてます、というアピールは酷いと思いませんか? ただ間違いはアカン。以後、スマアシ3の自動停止可能速度は40km/hと紹介します。

 

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