ディーゼルの排気ガス

本来、ポスト新長期規制をクリアしているディーゼルは無臭のハズである。しかし。たまに甘酸っぱい臭いを出すバスやトラックに出くわす。どうしてだろう、と思っていたら、日刊自動車新聞が「尿素SCRシステム搭載車から排気ガス基準を大きく超えるNOxを出している事例が見
つかった」と報じている。

でも私はNOxだけだとは思えない。というのもNOxは無臭だからだ。尿素を噴いても、これまた無臭の水と窒素になるだけ。ちなみに尿素は無臭である。また、甘酸っぱい臭いは常時出ているのではなく、間歇的に出る。エクストレイルのディーゼルは始動直後に同じ臭いが出るも、短い暖気後は無臭。

環境省は触媒の劣化を疑っているようだけれど、私は違うと思う。走行距離の少ないポスト新長期規制クリア車でも同じような状況が見られるからだ。環境に無害な物質なら問題ないと思うけれど、NOxが基準値の何倍か出ているようなので、もしかすると基準にはない物質という可能性出てくる。

オールアバウトでも書いた通り、CX-5のディーゼルはたまに甘酸っぱい臭いを出す(マツダも原因調査中)。
人間にとってイヤな臭いは良くないと考えておくべき。どんな物質なのか判明するまで、とりあえずディーゼルの甘酸っぱい臭いを感じたら内気循環に切り替えることをすすめておく。

早いメーカーは2013年あたりからディーゼルを国内に投入してくるようだ。現在開発の佳境を迎えていると思う。
計測機器の数字を重視するのは当然ながら(そもそもHCなんか人間が感じる限界よりケタ違いに厳しい)、人間の鼻も重視したらいい。今や「排気ガスの臭いはしない」がスタンダードです。

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5 Responses to “ディーゼルの排気ガス”

  1. さね より:

    かいだことないのでわかりませんけど、臭いがなんであれするのはいやですね。せっかくのクリーンディーゼルにケチつけるのはなんなんですけど、例えばCXー5なんかスカイアクティブGなんてゆう燃費よさそうなガソリンエンジンもあるしもっとガソリンエンジンにも注目してほしいです。ディーゼルばっかり話題になってフルスカイアクティブGの実力全然わからないし。にしても早く原因がわかると安心です。これがきっかけでディーゼルの評価が落ちるのもやだし。話かわりますが今度のカローラ先生の話とは違いビィッツのプラットフォームとゆう話を目にしました。まあどっちでもいいですけど…。見た目はともかくサプライズな凄いいい車だといいなあカローラだし、手頃なサイズのワゴン少ないですからね。コストダウンだけのMCはやだなあ。疑問なんでしが何故カローラの2駆と4駆はフルタイム4駆でもないのにあんなに表示燃費落ちるですかね?重量区分のせい?謎。とにかく今までにないくい素晴らしいインプレッサを超えるカローラになっててほしいなあ…無理っすねどう考えても…。話それましたがカローラ気になる…。

  2. 牧場主 より:

    はじめまして。
    失礼ですが、国沢さんは『しっかり自分で』尿素の匂いを嗅いだ事があるのでしょうか?
    少なくとも私は、ポスト新長期規制に適合した大型トラックの尿素タンクに尿素を充填した時にアンモニアの様な鼻につく匂いを感じました。
    お時間ある様でしたら、ご自分でご確認の上、結果を教えてください。

  3. 黒リーフ より:

    仕事で使っている、平成21年式・・・ BKG 新長期排出ガス規制車・・・のいすゞエルフですが、排気管からはかなり酸っぱい、アンモニアのような臭いがします。小型車なので尿素SCRシステム搭載車ではありません。もちろん燃料は元売りの看板を掲げているスタンドで給油していますので、燃料には問題は無いと思います。
    まだ走行距離も6万キロ程度で、ディーラーでしっかり車検整備を受けているので、基準値以上の排出ガスは出していないと思われます。
    国沢さんが指摘されている臭いは確かにかなり不快です。トラックならまだしもディーゼル乗用車ならばこの臭いは消さないとマズイかも。

  4. BRZに一票! より:

     ニオイの原因はアンモニアでしょうかね?
     尿素SCRの原理は尿素を排気管内に噴くと排気管の熱でアンモニアに変わります。このアンモニアとNOxがSCR触媒で反応して水と窒素に変換されるのですが、尿素噴射制御は温度とアンモニア吸着量とNOx浄化率のバランスできめ細かに制御されているみたいで、バランスを崩すとSCR触媒からアンモニアが排出される現象があるようです。これを防ぐ為に乗用車ではSCR触媒の後ろに酸化触媒が装備されています。
     もしかすると大型トラックの酸っぱいニオイは、このバランスが崩れた状態が排ガス計測モード以外の運転状況で発生している&SCR後の酸化触媒がないのかもしれませんね。
     ちなみにNOx排出量規制値2倍オーバーの件はSCR触媒の劣化と考えるのは普通かなと思います。もちろんNOxだけでなく、アンモニアも排出されている可能性が高いかもしれませんけど。
     エクストレイルとCX-5のアンモニア臭い件はあくまで想像ですが、こんな感じではないか?と思います。
     
     DPFはある程度PMが排出されると、膨張工程での燃料噴射制御によってDPF再生を行っているので、実はNOxとHCによってアンモニアが発生している。
     LNTはNOX浄化の為のリッチスパイク時にアンモニアが発生する。
     と仮定した場合
    <エクストレイル>
     LNTの後ろに酸化触媒があるので、酸化触媒が活性後(暖気後)はアンモニア臭くない
    <CX-5>
     酸化触媒とDPFしかないので、DPF再生制御時はアンモニアを排出するので、時々臭う。
    アンモニアは有毒物質なので、もしニオイの原因だとすると、ディーゼルの場合、これも規制の対象になるかもしれませんね。

  5. ねこまんま より:

    通勤時にカブ乗ってて結構新しいトラック(三菱キャンター)の後ろについていると黒煙はまったく出ないんですが、
    くっさい臭いがするんでなんでかなあ?と思ってましたがそういうことですか。アンモニア臭に一票です。
    クリーンディーゼルとは言っても完璧ではないですね、
    まあ、昔のディーゼルを思えば排ガスびっくりするくらい綺麗になってますけどね。
    ところでCX-5の燃費レポートが結構出てきましたけど、市内走行の実燃費ってまだ見たこと無いなあ。
    高速走って良いのは今時の車は当たり前なんで市街地走行の結果が見たいですね。
    ディーゼルターボ、多段式ATは高速走行には一番有利でしょう。だからヨーロッパで売れている。
    うちの家族が乗ってる前の型のフォレスタ(2000ccノンターボ)が市街地走行7km/Lで、高速走行14km/L、倍も違う。
    どこぞでCX-5のガソリン車が7.5km/Lってのがあったけど、これはいくらなんでもおかしい。
    二桁ぐらいはいくのではと勝手に思ってますが。(二桁もいかないんだったらスカイアクティブなんぞ絵に描いた餅ですからね)
    20年前のハイラックスサーフのV6、3000CCのATでも7km/Lぐらいは普通に走ってました。
    (ガソリン車、しかも通勤使用で)

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