トヨタ、スバルに続きマツダにも増資か?

トヨタがスバルの株を20%まで買い増し「持ち分法適用会社」となり、トヨタグループ入りすることになる。10年先の燃費規制クリアしようとしたら、今のスバルの技術じゃ難しいからだ。スバル社内には「アメリカで儲かっていたのに技術投資を全く行ってこなかった」とか「トヨタの株を800億円買って技術も買うことになった」と、事実上の降参に対し憤る声も多い。

そらそうです! 本来ならスバルのような企業は「小さくてもキラリと光る存在」であるべきだと思う。なのに現状を見るとスバルの技術的な優位点を見つけられない。今後、電動化技術や自動運転技術に参入するにしても、トヨタから技術を貰うか、トヨタから開発委託されるかの二択になってしまう可能性大。ここで意地を見せないと、トヨタの下請け企業になる。

という流れの中、マツダもいろんな話が出ているようだ。現在トヨタはマツダの株式を5,05%所有しており、3番手の大株主になっている(1位はトラスティ・サービス信託銀行で5,8%)。スバルと同じくマツダの10年後も厳しいと評価する声が多い。スカイアクティブXだと2021年の燃費規制すら厳しく、2025年くらいになるとむしろ平均燃費の足を引っ張る存在になってしまう。

押っ取り刀で電気自動車の開発に着手しているものの本気度で疑問。パワーユニット部門の主力は依然として内燃機関にある。2021年欧州燃費規制をクリアしようとすればトヨタのハイブリッドと同等の燃費を持つパワーユニットを”ほぼ”全ての車種に展開しないとならないが、今のところ「解」は見えていないように思う。トヨタのハイブリッド技術を貰ったって、売れないだろうし。

そもそもスバルと同じく技術的に明後日の方向を向いてる経営陣のままじゃいかんともしがたいです。ちなみに”ブラックサタン”は仲良しメディアから「マツダくらい違う方向を向いているメーカーがあっていい!」と励まされ「ここが踏ん張りどころだ!」と檄を飛ばしているという。何度も書いている通り、明後日の方を向いて戦っていた第2次世界大戦の大本営みたいです。

マツダ技術陣のフルスイングであるスカイクティブXがビジネス的に大成功すれば良い。されど厳しいようなら、その時点でマツダの燃費規制クリアは極めて厳しいモノになります(たくさん売れないと平均燃費を下げられない)。私は実用性&趣味性共に薄いため、売れないと思う。早ければ来年早々くらいのタイミングでマツダもトヨタの「持ち分法適用会社」になるかもしれません。

私はスバルもマツダも、トヨタが通い詰めるような魅力を持つ存在でありつづけて欲しいと強く強く思ってます。逸材はたっくさん居る。

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