トヨタ、ルマン優勝は世界のモータースポーツ好きにとって冷たい反応ながら、やらないより1万倍偉い!

WRCイタリアはTOPだったタナックが最後のSSでパワステトラブル起こして「超残念でした!」の5位。ル・マン24ではライバル不在ながら最後まで全開で走り切って優勝した。昨今の日本人からすれば「だからどうしたの?」に思うだろうけれど、やはり世界標準で見たら凄いことです。競争に出て勝つ、ということしない限り自動車という乗り物は進化しない。

思い出すと、1990年前後はF1でホンダが大暴れし、ル・マンといえば日産とトヨタ、マツダがベンツやジャガー、ポルシェと勝負していた。WRCに目を転じれば、スバルと三菱、そしてトヨタ。日本勢がたくさんの競争に出て存在感を世界にアピールしてましたね。現在競技に出てないメーカーも、この時代に作り上げたブランドイメージを未だに使っている。

現在進行形なのはトヨタとホンダだけ。予算がない、というワケじゃないと思う。WRCのR5クラスならお金掛からないため、どのメーカーだって参戦可能。ル・マンのスポーツカークラスであればGT-Rで参戦できる。出ない理由は簡単。経営陣が「意味無し」と考えているからだ。モータースポーツにクルマの夢や華を見いだせないメーカーは、クルマ作りについても同じような気がします。

昨日「ライバルのいない競技に出てウンヌン」と書いたら、出てもいないメーカーの人から「そうだそうだ」と同意された。トヨタの場合、空気読めないことをやってるだけで、現場は真剣です。得られるノウハウや、育つ人材だって、やってないメーカーと比べたらお話にならない。5年したらハッキリした差になって出てくるだろう。トヨタ、独走すると予想しておく。

じゃなんで国沢光宏はル・マン勝利を大絶賛しないのかといえば、私の方が厳しい修行をしてるからだ。トヨタの開発現場はすんごい苦労をしているに違いない。されど給料もらってる。アマチュアの凄さは(馬鹿さは、と言い換えることも可能)、自分のお金使ってピラミッドの下を支えていることです。ピラミッドの下がいなければ頂上も存在しない。

私のように自腹切ってR2クラスの出るアマチュアや「将来WRカーのドライバーになりたい!」と夢を持ってる若手がいるからWRCは成り立つ。ル・マンも同じ。次にエラいのは、自分のお金で競技を見に行く人やドライバーのヤル気を出させる熱心なファンです。こらもう全てのスポーツに言えること。だからこそスポーツは空気読んでファンを大切にしなくちゃダメです。

文章がとっちらかった。いつもですけど。トヨタとホンダ以外のメーカーも、もう少しモータースポーツに取り組んだらいい、そしてトヨタはファンの気持ちを読んでくれたら素晴らしいのに、という主張でした。

 

 

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ