トヨタのタクシー専用車、100万円の値上げながら予想外に好評!

トヨタが来年タクシー専用車を発売する。すでにタクシー業界向けの説明会なども行われており、受注に向け動き始めている。概要は前回の東京モーターショーで出展されたJPNタクシーそのものと言って良かろう。パワーユニットはLPGを使うハイブリッド。現在のタクシー車両より100万円ほど高くなるものの、トヨタのアピールによれば「燃料節約分でモトが取れます」。

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興味深いことに説明会に参加した知人によれば「ランニングコストは案外気にならないんです。それより自動ブレーキを標準装備している点が素晴らしい。もちろん導入します」。以下、詳しく状況を説明しよう。そもそも知人のタククー会社の場合、50~60万kmくらい使うという。その間、平均して追突事故が1~2回起きるそうな。業界全体でもそんなイメージのようだ。

もちろん対人や対物保険に入っているため、相手側に支払う金額についての問題はなし。けれど、タクシー側のダメージについちゃ泣く以外、手は無い。車両保険に入っているタクシー会社は”ほぼ”無く、修理代自前。加えてその間にタクシーを稼働させらないから収入も大きく減る。大ざっぱに言って100%過失の1事故で100万円くらいのダメージを受けるのだとか。

すでに自動ブレーキが付いていれば追突事故の80%以上を防止できる、という数字が出ている。したがって100万円くらい高くても事故を考えれば全く気にならないという。その上でランニングコストも下がれば言うこと無し。トヨタは1)にランニングコストで、自動ブレーキについちゃ機能説明の一つだと考えているようだけれど、現場からすると1)に自動ブレーキなのだった。

新型のタクシーは乗客にとってもメリット大きいだろう。そもそも現在使われているタクシー車両の衝突安全性についちゃ必要最小限だと考える。側面から衝突されたり、助手席に座っていてオフセット衝突されたら厳しい。新型はそれなりの安全性を持っているらしいので安心です。唯一の不安材料は乗り心地。先代プリウスや日産NV200のようにガチガチだとイヤです。

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