トヨタ車は安全じゃない?

古今東西、横綱や優勝者、ランキング1位の人や組織、チームには、それなりの立ち居振る舞いが要求される。「盟主の責任」と言い換えても良かろう。
それを理解していないと、本来なら敬愛されるべきなのに、批判の対象となってしまう。こういった精神、日本に代表されるアジア人より白人社会で強い。

今やトヨタは自動車業界の最大手だ。直近でこそVWの猛追(アメリカ市場の依存率が低かったため)を受けているものの、依然としてトップであること間違いありません。なのに逆に「目立たなく」「小さく」「自分だけ助かればいい」になろうと動いてる。一つの企業としての倫理としちゃ正しい。でも1位のモノがや
ると叩かれます。

何回か「アメリカでトヨタバッシングが大きな流れになるかもしれない」と書いた。何人かのトヨタの人にこの件、話をしたけれど、本質を理解できていない感じ。皆さん単純かつ単発的なことだと考えているようなのだ。昨日アメリカ保険協会が「安全なクルマ」のリストを発表した。その中にトヨタ車は一台も入っていない。

トヨタ側は「作為的だ」とコメントして
いるようだけれど、その通りです。最近の動きを見ているとアメリカの流れを作っている人たちが、トヨタ嫌いになり始めたように感じてならぬ。一方、今のト
ヨタの体制の面白さは「そんなの関係ない!」と強力な中華主義になっている点にある。「魅力的なプロダクトあれば勝てる!」ということ。

どんなに嫌われようと、魅力的な商品ラインナップを組めばお客さんは評価してくれるという考え方です。果たしてどちらが勝つか? 個人的には「うまく立ち回れば楽なのに」と思います。

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8 Responses to “トヨタ車は安全じゃない?”

  1. スバル乗り より:

    トヨタは王者の品格が分からないような企業だったでしょうか。品格のカイゼンも是非実施していただきたいところ。Noblesse oblige を社是としてほしい。

  2. ゴン より:

    YES、NOをはっきりさせない所が白人社会では嫌われるんですよね。
    良い物は徹底してアピール、腑に落ちない中傷に対しては弁護士つけて徹底して戦う態度。
    もちろん、それが最善の策ではないですが、企業としての意気込み・ポリシーみたいな物が伝わるんじゃないかと思います。
    事なかれ主義はアメリカでは通用しないんじゃないかな?

  3. 吸気圧縮膨張排気 より:

    これは「不当な評価」なのでしょうか?
    これを「作為的」とするならば、これまで過去の評価もまた「作為的」と言わざるを得ないのですが…
    幾ら人が評価するモノとはいえ、「政治」で上下する評価では何の指標にもなりませんよね(笑)

  4. アミーゴ5号 より:

    世界一のGMが事実上倒産して、トヨタは世界一になりました。その過程での、GMの不振とトヨタの好調は表裏一体だった訳です。だからアメリカは、GMの分までトヨタに期待しているのだと感じます。
    トヨタはアメリカでしこたま売ってしこたま儲けてきたのだから、アメリカが苦しい時には還元するべき!と考えるのは、洋の東西を問わないでしょう。
    それが自己保身を最優先して、GMには助け舟をださないわ、合弁工場は閉じるわ、F1はやるといっときながらやめちゃうわでは、自己チュー丸出しとしか映りません。
    世界一の名誉や誇りのかけらもない訳です。
    アメリカの理不尽な扱いは、トヨタに対する期待の裏返しでしょう。
    世界一の責任とは、世界の自動車業界の全体最適にどれだけ貢献できるかということ。なりたくてなった世界一とは世界のリーダーの事なんだから、当然そう期待されますよ。
    リーダーとしてチャンピオンとして果たす自覚がないなら、世界の迷惑!とっととVWに席を譲りなさい!と言いたいですね

  5. 阪神ファン より:

    アメリカにしてみたらアメリカ側の立場で報道するのは当然でしょうから、こういう時にこそ日本のマスコミは日本の立場で正々堂々と報道してもらいたいものです。必要以上の国内企業叩きが得意で、肝心なときに引っ込んでいるように思えます。
    アメリカ全体とトヨタという一企業で戦っているように見えてしまいます。
    いくら自分が正しくても勝ち目のない戦いには望まないという姿勢でしょうか・・・。

  6. ペダル より:

    アメリカでトヨタの車が大きな事故を起こした事が話題になっていましたが、ペダルの不具合かもしれないという所が低い評価につながったのではと思いました。

  7. 今乗っているトヨタ車からすれば、トヨタ品質は昔話だったのかと思ってしまいますね。
    他がよくてトヨタがダメと断定するわけではないけど、今のトヨタは客のほうを向いていない。

  8. ぱんだねこ より:

    作為的である、とも取れますが、日本の自動車メーカーは、やっぱり「安いわりには良い製品を作る」という域を出ていない、という裏づけデータではないかと思います。
    代わりはあるので、積極的に選ばれない→不良があるなら別のにする、という至極簡単な話であったといわれてしまえばそれまで。
    EV、バッテリーの信頼性では上なのですが、「韓国・中国の車の質が上がればのっとられかねない」という危機感も必要だと思います。

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