トヨタFT-CH

デトロイトショーでトヨタが来年11月にデビュー予定の『FT-CH』のコンセプトモデルを発表した。何回か紹介したこのクルマ、プリウスより一回り排気量の小さいハイブリッドユニットを搭載する。Webの報道を見るとリチウムイオンバッテリーを搭載するとあるけれど、ニッケル水素だと思う。

今だニッケル水素の方が信頼性高いし、プリウスより容量の小さいバッテリーになるようなので、調達価格もケースを含めたバッテリーユニットで5万円程度まで下がる。今のところ計画生産台数は年間20万台程度だと予想されているが、価格設定次第でプリウスと同じく大幅に増えるんじゃなかろうか。

しかもデトロイトショーで発表されたコンセプトカー、予想以上にカッコ良い! 普通のコンパクトカーと同じく高さ方向でキャビンスペースを確保するのかと思っていたが、幅に余裕を持たせてました。このコンセプトなら体格の大きいアメリカでも、空気抵抗の小ささが要求されるヨーロッパでもイケる。

おそらく空気抵抗係数は0,25という素晴らしい数値を持つプリウスと同等レベルに抑えられていることだろう。これで車重が1100kgを大きく超えていなければ、40km/Lという10・15モード燃費と、25km/L超えが目標だと言われる実用燃費(プリウスで22km/L)も大いに納得できます。

いずれにしろライバルメーカーのコンパクトカーは、こいつとガチンコで戦わなくちゃならない。実用燃費20km/Lなら140万円程度の頒価で。現在のコンパクトカーと同レベルの実用燃費だと100万円を下回る頒価じゃないとダメ。デミオやマーチは実質的に20万円くらい安い価格設定が必要だ。

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One Response to “トヨタFT-CH”

  1. ijiok より:

    僕もリチウムイオンには?な気がしていました。フィットHVに対抗するにはコストが重要ですし、安全面リスクもこのクラスでは取りたくないのでは(リコールあった場合痛すぎると思います)、と。
    ちょっとリアはCR-Z(メガーヌ、シトロエンC4)意識したのかなと思いましたが、ずんぐりむっくりヴィッツHVよりデミオHVだといいのに、と思っていたのでこのローワイドデザインだと好感を持てます。
    ベストカー拝見しましたが、やはり今後はトヨタ VS VWの一騎打ちになりそうですね。国沢さんと河口まなぶさんでハイブリッドの位置づけが違っていたのが印象的でした。三本さんのマツダ記事で、ロータリーHV案も少し気になりましたが。
    トヨタだとこの車、VWグループだと次期スイフトDSGに期待したいです。

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