トラックの自動ブレーキ

極めて大きい走行エネルギーを持っているトラックの追突事故は減らない。危険物を搭載しているケースも少なくないトラックの場合、二次的な災害も発生する。昨日も首都高でガスボンベを積んだ2トントラックがバスに追突し横転。ガス漏れで消防も出動する事故が発生している。

優れた効果を持つと思われる自動ブレーキは、未然に防いだり、追突速度を低く抑えるなどで事故被害を90%低減出来るというデータもある。総重量22トン以上の大型トラックについて言えば、御存知の通り2014年11月以降に発売される新型モデルから装着義務になります。

しかし継続生産車についていえば、3年後の2017年9月から。総重量20~22トンというホンの少し小さい大型トラックだと義務化が2016年11月になってしまう。その下の中型トラックはさらに2年遅れの2018年11月。普通免許で運転出来る3,5トン~8トンなんか5年後の2019年だ。

いや、継続生産車は2年の猶予が与えられているため、2021年まで自動ブレーキ無しのまんまで良いと言うことになっている。なんでこんな猶予を持たせるのか? こらもう簡単。政治が極めて甘いからだ。トラックの排気ガス問題だって石原都知事のパフォーマンス無ければ遅れたろう。

自動ブレーキも同じ。2021年からじゃ遅すぎる。直近で技術は大きく進んだ。来年からトヨタが自動ブレーキを展開してきた時点で、ほぼ全ての新型乗用車は自動ブレーキ付きになると思っていい。当然の如く部品のコストだって大幅に安くなる。数年前と状況が全く違う。

国交省はトラックの自動ブレーキの前倒し普及策を練るべきだ。先日UDトラックスの話を聞いたら、コストなど関係ない。トラックの車両価格などドンブリ勘定。システムに10万円掛かっても、値引き100万円だ200万円のギョウカイ。そもそもトラックは公表出来る価格表無し。

また、新車価格よりランニングコストの方がずっと大きい。自動ブレーキのセンサーを使い、燃費が良くなるアダプティブクルコンを組み合わせれば燃料コストを1%低減しただけで自動ブレーキ分などカバー可能。任意保険料の割引などで10万円の自動ブレーキコストだって出せる。

韓国のフェリー事故の構図と全く同じ。追突事故で死亡事故が起きることは容易に予想出来る。大型トラックだけでなく、小型トラックも同時に義務化すればよかった。今年11月以降に新型車のトラックに追突されて亡くなった人は、ヌルい国交省に責任あると考えます。

 


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