トラック天国

現在、中型車以上は証明書無しで東北地方の高速道路が無料通行できる。「復興に必要な物資を運ぶため」という理由です。しかし今回の震災でダメージを受けた企業は全国規模。ということを国交省の役人や議員もキッチリ認識しているらしい。トラックの運行ルートに無料化区間を取
り入れると大幅節約が可能。

ルールによれば東北地方のICを利用した場合、どこから乗っても料金が無料になる。九州から宇都宮の工場まで荷物を運ぶとしよう。大阪と東京を通過しなければ、高速道路のまま走れます。走行距離1320km。参考までに書いておくと、最短ルートは首都高などを経由する1300km。大差なし。

通行料金は深夜半額レートを適用して2万1400円。536Lを消費し、燃料代約5万5千円。しかし東北道をそのまま白河ICまで70km走って高速を下りれば料金無料。ここから再び高速道路に乗って宇都宮まで戻るも良し、目的地次第では一般道で目的地に行
くことも出来ると思う。素晴らしい節約になります。

常磐道は一段と東京に近い水戸以北。日本海ルートも新潟中央から無料区間の対象になっている。ホンの少し遠回りするだけで高速料金無料になるのだから素敵だ。実際、白河ICや水戸ICの通行量は無料化以後、ポンとハネ上がっているそうな。役人や政治家の示唆なので、企業はドンドン利用したらいい。

一方、料金所の交通渋滞は全く解消していない。むしろ無料通行証の交付が増えているため、今後も解消する見込み無し。通行証と身分証明書の照合をデタラメに行う以外、打つ手無し。こらもう利用者がどこまで「渋滞けしからん!」
と怒るかで決まってくる。東北の人は辛抱強いから、ずっと続くか?

抜本的な解決策は、東北道や常磐道など、被災地域の高速道路に限って全て無料化すること。ETCが付いている車両ならノンストップ通行出来るため、料金所の渋滞も発生しない。九州など遠方からやってくるトラックも、東北地方までの料金を払えばいい。そのくらいの優遇で十分恩恵はあると考えます。

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2 Responses to “トラック天国”

  1. 小林 英弘 より:

    政治家や役人もたまには(ホントに極々たまには)イイ事するモンですねぇ〜役人の私が言うのも何ですが(笑)。しかし料金所の渋滞って難しい問題ですね。お話の通り全面無料化する以外に解決法が思いつきません(全てのICにゲートを100個以上設置すれば解消するかも知れませんが、そんなの不可能でしょう)。料金所の渋滞って時間がかかる事以上に個々のクルマの動きがバラバラになって無秩序的状態になって接触事故の危険が高まるので百害あって一利なしです(私は須磨料金所の渋滞しか知りませんが、関東の料金所はもっと凄いんでしょうね)。ゲートにはNシステムみたいなナンバー読み取りカメラが必ず設置されてるのだから、それをうまく活用すれば何かいい解決法ができそうに思うのですがねぇ…。

  2. 那須与一 より:

    夕方の高速道の情報を見ると、平日も休日も出口は渋滞しています。
    無料対象者は普通に活用しているので、経済効果も流通も盛んになっているのは事実だと思います。
    まあこの渋滞、証明書と免許証の照合と入力?なので、5秒内では済まない作業のようです。
    以前、案にあった被災地乗り降り全員無料が一番の解決法だと思いますが、幹線道路より高速の方が利用者が多くなっている昨今、全員無料だと更なる混乱になるでしょうか?
    私も無料の恩恵を受けているものです。
    毎日使ってませんが、旅行や遠出は助かっています。
    渋滞になる時間=夕方をずらせば、ガマン出来る政策、いや九州まで行っても無料なので、ホントありがたや、ありがたやです。
    復興と関係ない、観光地の旅行が主ですし、時間短縮の為、国道でなく高速を使うだけの用途ですが、それでも「人の動き」には貢献していると信じています。

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