トランプ大統領でも日本の自動車産業は変わらず

トランプの大統領就任が濃厚になるや株価暴落となった。自動車メーカーの株も下落。トヨタ6,5%。日産6%。アメリカ依存度の大きいホンダは7,8%。マツダ8,7%。スバル8,9%と大きく下げている。果たして内向き政策強まるトランプ大統領になると自動車メーカーにとって厳しいだろうか? いろいろ検証してみるけれど、皆さん悲観するより悪くないと思う。

御存知の通り日本は自動車輸出国じゃない。むしろ現地生産の拡大によりアメリカの工業生産を支えていると言って良いほど。スバルもアメリカ工場の生産量倍増を発表したばかりだ。これ以上厳しい条件を突きつけられることなどないだろう。TPPの締結は難しくなるものの、これまた自動車産業からすればほとんど影響無し! むしろ日本はTPP反対でしたから。 

トランプの方向性は「強いアメリカの復活」である。アメリカ景気を良くする、と言ってます。そもそもビジネスマンなので優れたスタッフも揃えているだろうから、様々な手を打ってくることだろう。アメリカの景気良くなれば、属国のような日本だって悪くない。クルマの売れ行きは伸びていく。ロングスパンで考えると為替相場すら円安方向に振れる。

むしろクリントンが大統領になっていたら日本にとっちゃ悪夢のようなもの。クリントンは明確な中国向き(中国好き)。中国と日本で利害関係の騒乱起きたら、日本に良い顔をしながら中国と手を握るだろう。加えてオバマ大統領になって以後の「口先だけでやる気の無い政策」は今後さらに4年間継続する、ということである。繰り返す。自動車産業が不利になる状況は考えにくい。

駐留米軍の扱いについても日本は悪化することないだろう。すでに世界一の「ガードマン料」をアメリカに対し支払っており(駐留コストの大半は日本持ち。その上で武器をアメリカから大量に購入している)、撤退すると太平洋の防衛力が大幅に低下する。「もっと払え」と言われたら「だったら帰ってくれ」と言えば良い。現在の状況でバランスされているのだった。

少なくとも日本がこれ以上アメリカに譲らなくちゃならない事案はない。

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