ハイブリッドの限界

VWがついに本格的な量販ハイブリッド車をアメリカで発売した。ジェッタのボディに1,4リッター4気筒ターボエンジン+27馬力のモーター+7速ツインクラッチATというシステムを搭載したもので、価格は2万4995ドル。プリウスが2万4200ドルから。装備内容まで比較すれば、ほとんどイーブンと言っていいだろう。

気になる燃費は街中42/高速48。プリウスの街中51/高速48と並べれば、キャラの違いが燃費からもイメージできる。このあたりはアメリカのメディアも指摘しており、大雑把な評価をまとめれば「燃費はプリウスに届かない。一方、走る楽しさや乗り心地の質感でプリウスを凌ぐ」。十分予想できることでございます。

脅威になるか? 発売前は心配していたものの、それほど強いライバルとならないだろう。むしろシビックHVや、やがて出てくるエラントラのライバルというイメージ。VWで言えば、身内のディーゼルが競合車になるだろう。そもそもプリウスと違ってハイブリッド専用ボディじゃない。アメリカといえども「記号性」は重要。

もう一つ。ワンモーター式ハイブリッドは、エンジン停止の巡航状態からのレスポンスが極めて悪い。CVTや多段ATと組み合わされている車種で「これなら辛抱できる」は無し。比較的車重の軽いツインクラッチ式なら大幅に改善できる可能性を持つ。ジェッタハイブリッドの味見をしてみたいものだ。プリウスに勝てるか?

今まで多々のハイブリッドを見てきた私の印象だと、車重のある1モーター式ハイブリッドは大出力モーターと大容量電池を積まなければドライバビリティとレスポンスで厳しいと思う。アクセル開けた直後は、モーターだけのパワーでしか加速できませんから。納得できる性能を確保できるの、車重1,2トンくらいまでか。

そもそもハイブリッドに搭載している電池は最大で1,5kWh程度。この電池使って引き出せる出力は50馬力くらいだ。車重あると足りない。燃費だけに関して言えば、1,6トン級のクルマでもハイブリッドでイケるようになってきたけれど、車重が大きいクルマをキッチリ走らせようとすればディーゼルなのかもしれません。

・リーフの乗り方は「充電器が増えたら電気自動車天国になる?」


コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ