ハイブリッドの難しさ

ホンダはこの夏からタイのアユタヤ工場でフィットHVの生産を開始するそうな。続いて中国でもフィットHVの生産を行うだろう。しかし。普通に考えればタイでフィットHVが売れる確率って10%くらいしかないと思う。比較的使用期間が短くメンテナンスを受けやすい環境にある日本と、タイは全く使われ方が違う。

20万kmや30万kmなど当たり前。その間、ほとんどメインテナンスも受けない。というか、何もしないで走ってくれるから日本車人気なのだ。もう一つは価格。日本のような価格設定だと、タイならワンクラス大きいクルマに手が届く。中国でプリウスが徹底的に売れない理由も「同じ予算で大きなクルマが買える」。

もちろんタイのホンダだってそんなこと解っている。外気温高く、バッテリーの劣化という点で厳しいことも知っているハズ。それでも出て行くということなのだから、おそらく10%の成功率を90%に引き上げる「秘策」を仕込んでるんだと思う。思い切った車両価格なのか、安価な走行用バッテリー交換コストなのか?

ちなみにガソリン価格が日本より安い地域だと、生涯コスト
(車両価格+ガソリン代)を考えれば普通のガソリン車より15万円高くらいまでが限界。バッテリーも高温下だと10年/20万km使えば厳しい。20年
/40万kmが当たり前の状況だと、必ず1回は交換しなければならなくなると思います。

だからこその秘策なのだった。逆に考えればガソリン代の安いタイでハイブリッドが売れる戦略を確率出来れば、日本を含めた世界中で売れることだろう。やっぱり価格か? 夏と言われる発売を楽しみにしたい。

・ECOカーアジアは「電気自動車普及の入り口が見えてきたか?

<おすすめ記事>

2 Responses to “ハイブリッドの難しさ”

  1. さね より:

    タイでハイブリッドですか。ホンダもハイブリッドに本気なんだなあ、あらためて思いました。なんでも激安?ハイブリッドはいいとして、クリーンディーゼル車みたいな内燃機関車はどーすんだろ? ハイブリッドも結局エンジンのせるし、アクアで思いましたが結局エンジンが凄い進化してくれないと今のプリウスが限界っぽいし… いろいろ組み合わせやハイブリッド方式、電池の量や効率など難しいことあるんでしょうが、電池の進歩だけでなくエンジンが物凄く進化してくれないと、最近はハイブリッド自体が進化してくれないじゃないかと思うこの頃です。それにハイブリッド車自体がいろんな規制をクリアするためだけの存在になってるような?絶対的には燃費いいですけど、公表燃費とかけ離れすぎててなんだかなぁ。内燃機関車の公表燃費よりタチ悪いよーな…。まあ秘策があるならいい車になるように頑張ってもらいたいです。激安と聞くと今でさえ電池とモーターで金かかって、車自体はまるで安物丸出しな感じなので大丈夫か? それに世界的に見ると残念ですが人気ないしハイブリッド。果敢にチャレンジする事には敬意をはらいますが、本当にハイブリッド車はトータルでそんなにエコなんでしょうか?謎だ…。ハイブリッド車でもなんでもいいですが燃費も勿論、駆動系以外、他のとこも進化したまともな車を是非とも作ってほしいです。

  2. FRONTIER より:

    ハイブリッドは高速でロスが大きく、燃費も最高速ものびないので、高速燃費はともかく、最高速などは犠牲にしないで欲しいです。
    最近のハイブリッド新車を見ていると値付けがけっこう強気過ぎるので、海外ではますますガラパゴス化するのではないかな。

このページの先頭へ