バスも2名乗車じゃなければ心配?

ジャーマンウイングス墜落事故で副操縦士の状況が論議されている。TVなど見ていると、識者と呼ばれている方達も真剣に「常時2名コクピットにいなければダメだ」とか「精神疾患のチェックをより厳格にすべきだ」などと話をしている。これを見ていて飛行機だけじゃないのに、と思う。

考えて頂きたい。バスや鉄道、タクシーの運転手さんだって同じ。電車も「ATS-P」型から信号や居眠り運転事故の止装置だけでなくオーバースピードでコーナーに飛び込まないようになっているが、未導入の路線もある。なぜ航空機だけ真剣に論議されるのだろうか?

このあたりは事故率を見ても解る。御存知の通り飛行機事故に遭う確率は、自動車事故に遭う確率より圧倒的に低い。なのに事故が起きると厳密な事故調査を行い、原因を徹底的に追求。さらに事故防止策を取る。一方、自動車事故で死者出でも「スピードの出し過ぎでハンドルを切り損ねた」。

世論を見ると「飛行機の事故は絶対許されない」。そして地上の乗り物の事故は「運転手に責任を負わせてオシマイ」という流れ。逆に考えば、飛行機より圧倒的に運行本数多いバスや鉄道で精神疾患起因の事故があまり起きていないということに驚く。

とはいえ同じような状況になったらバスやトラックも社会的な損失が大きい。航空機事故を対岸の火事とせず、悲惨な事故が起きる前に様々な事故防止装置&環境を採用していくべきだと考えます。専門家と一緒に対策を行えばいくらでも方法はあるんじゃなかろうか。

例えばディーゼルエンジンのトラックや軽自動車を含め最近のクルマの大半が電子スロットルを採用している。通学路やキツいコーナーなど、速度オーバー=危険な状況になるような場所や地域では外部から信号を送ることにより速度リミッターを掛けることだって可能。

自動運転は盛んに論議されているが、安全確保の観点で自動車技術を使って欲しい。

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ