ピンチはチャンス

自動車メーカーの決算を見ると、現時点で好調なのはアメリカと東南アジアくらい。ECOカー補助金切れの影響で日本が厳しくなりそうだし、欧州の経済危機も出口が見えていない。相対的に考えれば悪くない中国市場も日本勢は8月で冬眠状態入った。悲観的に評価したら大いに厳しい状況である。

しかし。どの国や地域でもクルマが不要かとなれば、答えは明確。「いいえ」だ。今やクルマって生活の必需品。クルマ無しじゃ仕事にもいけず、買い物も出来ない。単純に「景気悪いし、高額なので今は買い換えない」というだけだと思う。一方、残念ながらクルマの寿命も「永遠」ではない。壊れます。

つまり安価で燃費良くて信頼性のあるクルマさえあれば、相当大きな市場が出てきたということ。経済危機の欧州ですら、価格的にインパクトのあるモデルをラインナップしたら売れると思う。私は日本の自動車メーカーが凄いコストパフォーマンスを持つクルマを開発しているんじゃないか、と期待している。

2009年の元日のTOPで私は以下のようなレポートを書いた。当時、リーマンショックに揺れる我が国だけじゃなく、世界規模で低コストのクルマはニーズがあると感じた。その時に仕込んでいれば、そろそろ商品となって出てくる頃だ。今のところデビューしたのはインドで発表したスズキの新型アルトだけですけど。

2009年元日のTOP

昨日「レクサスの商品企画はサイドチェンジが必要」と書いた。日本車全体の商品企画も違う攻め場所を探したほうが良い。人生の卒業を間近にした経営陣でなく、企業の明日を背負って立つような若手にクルマを作らせたらいい。ジジイになるとサイドチェンジが怖くて正面突破ばかり考えるようになってしまう。

今からでも間に合う。ありあわせのシャシとエンジンと技術使って1年後のフランクフルトショーや東京モーターショーに「これは安い!」とウなるようなクルマを提案できればいい。発売はその半年後でも問題なし。同時に本格的なコストダウンしたモデルの開発をすすめれば、2年半後に発売できるだろう。

その時点でも世の中は混沌としている。いや、クルマの劣化が2年半分進むので需要と言う点じゃ文句なし。むしろ経済は少しづつ上向きになっているだろうから、安価なモデルならいくらでも売れる。マツダや三菱自動車にだって未だ大きなチャンスは残っていると考えます。原点に戻ったら日本は強い。

日記にもある通り私はヘロヘロですが‥‥。

・ECOカーアジアは「電気自動車炎上事故増える?

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One Response to “ピンチはチャンス”

  1. さね より:

    先生のおっしゃる事に共感、同意です。ピンチこそチャンス。昔から戦争を例にするのはなんですが、かつての有名な戦いでは軍師にあたる前略を考えた偉人達は、見事にピンチを相手の心理的優位による油断や地理的優位など利用して勝ちました。 それに…楽観的考えの一部の経済界、政局権力に固執する政治家今の政権の中に極左な危険な政治家、平和な国民は気ずいていないし、マスコミも報道しませんが、もうお隣の国々とは非事態、戦争近い状態に入ってます。侵略も始まってますし。マスコミはもう一度いいますがある法案をとうそうとする現民主党の売国奴いますから。 話は車ですが三菱にもチャンスかぁ。ミラージュが新型アウトランダー並みの凄いデザインよければなぁそこが残念。後お得意のアイデンティティ4WD無しのとこ三菱なんだから。まあ今からでも遅くないし、新興国など道悪いんだしそれで車高高して値段安く。燃費は少し悪くなっても。後日本はイランやあちらのアラブ諸国と蜜月な関係になるべきです政治も自動車も。宗教的にバッティングしないし。アメリカ、中華ばかりが世界の中心でない。憲法改正して早く国的にも自動車もチャンスにしてください。日本メーカーはスバルに頼んでシンメトリカルAWD、FRでブランド化前略に行くぐらいしてほしい。後はHV、EV、PHVを技術立国に賭けて先手をとってほしい。チャデモ方式バンバン欧米以外、中東アジアに立てまくって。オリジナリティでいくしかないです。自分が軍師ならそうするかな…。無理かな?

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