フォード、トヨタに接近

日経新聞はトヨタとフォードの首脳会談を報じた。

ボーイングからヘッドハンティングされたフォードの新社長と、前マツダの社長だったマーク・フィールズ副社長が日本まで出向いたというから驚く。正しい情報なら完全にフォード側の要請だということです。

この話、進んだと仮定しトヨタとフォードのメリットを考えてみよう。まずフォード側。こらもうメリットしか思いつかない。トヨタからハイブリッド技術の供給を受けられるし、ディーゼルエンジンだってラインナップ可能。何よりトヨタとの提携が決まれば、今の破綻寸前というムードは払拭され資金も回るようになるだろう。というか破綻を回避させようとするなら、トヨタくらいの企業と提携するしかありません。チャプター11(破産法11条)適用の前に打てる唯一の方策かと。

トヨタ側から見るとどうか? 唯一のメリットは「アメリカでの向かい風を小さく出来ること」。トヨタがフォードを救ったら、おそらくアメリカで完全に受け入れられると思う。盤石の体制になるワケ。ただフォードから利用されてしまうと厳しい。

資本提携する場合、あまりに出資率が少なければフォードをコントロール下におけない。基幹技術を習得され莫大な収益を上げられるようになると、主従逆転も考えられる。慎重に進めなければならないが、熟考してる時間はないかも。もし大きな資本提携となると、一番厳しいポジションになるの、マツダだ。日経新聞の記事によればトヨタも十分解っているとのこと。

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