プリウスの特許切れ

プリウスCことヴィッツ級ハイブリッドの360度ビューはこちら

あまり認識されていないコトながら、プリウスの周辺特許は2012年末から切れ始めるという。その気になれば極めて簡易で効率の良いトヨタ式のハイブリッド車をどこのメーカーも作れるワケ。特許の有効期間の間、トヨタは様々なメーカーにアプローチしたものの、結局、大きなビジネスにならなかったようだ。

ちなみにフュージョンに代表されるフォードのハイブリッドはトヨタが技術供与しているとカン違いされているけれど、トヨタの特許やトヨタと同じメーカーの部品を使っているだけ。エンジンからブレーキの制御までトヨタに丸投げした日産アルティマと全く違
う。すでに燃費じゃ本家であるトヨタより進化しているほど。

そもそも大排気量のハイブリッド車に関していえば、トヨタ式のハイブリッドより昨日紹介したVWトゥアレグや、日産、現代自動車が採用しているタイプ(エンジンとモーターの間にクラッチを設けたもの)の方が燃費という点で有利。今
後アメリカなどで大型車のハイブリッドを作るなら、トヨタ式は向かないかもしれない。

GMの場合、ボルトに使われている変速機にクラッチを1セット加えるだけで効率の良いハイブリッドが出来てしまう。実際、2月からボルトの技術を使った新型車の開発部門をいくつか立ち上げるという。プラネ
タリーギアを使う変速機の特許は最も早い段階に切れるようだから、早ければ来年秋に市販できるか?

こうやって考えてみると盤石に見えるト
ヨタのハイブリッド戦略は、案外そうでもなかったりする。もちろんヴィッツ級ハイブリッドのように「安くて超低燃費」という圧倒的に強いブブンこそ残るけれど、バッテリー使用量の多い電気自動車&それに類するジャンルや、車重のあるモデルのハイブリッドは、もはや優位性薄れた。

いや、現在
圧倒的に強いプリウス級のハイブリッドだって、日産が1モーター2クラッチのタイプを開発中。当然ながら現代自動車も黙っていないだろう。気がつけばトヨタも「日本病」に掛かってしまっている。そういえば最近トヨタから技術的な夢を聞いていない。現在リードしている時間は長く見て1年半です。

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11 Responses to “プリウスの特許切れ”

  1. Ito より:

    トヨタ以外のメーカーもさすがに指をくわえてプリウスを見てるわけにいかなかったのでしょう。
    一時はハイブリッド界のインテルになるかと思われたTHSですが、どうやらそうはならないようですね。
    トヨタのもう一つの盲点はプラグインハイブリッド戦略です。
    THSだと構造上EV走行時の電費が悪くなってしまうので、ボルトや日産方式やホンダの2モーター方式に比べ同じ電池でも走れる距離が違います。
    PHVがどこまで流行るかはわかりませんが、PHVの時代になってからはますますトヨタの優位性はなくなると思います。
    とは言ってもトヨタに10年以上独走を許してきた他メーカーはもっと気合をいれるべきです。電機メーカーも驚くようなモータインバーター技術をトヨタは蓄えています。簡単にトヨタを超えることはなかなか難しいのも事実です。

  2. ぱんだねこ より:

    トヨタのハイブリッドに周囲が同調しなかったのは、やはり機構と制御が難しいからだと思います。
    それに、コンスタントに20km/lをマークできるようになったのは2代目半ば以降ですが、それはバッテリーやモータの強化ができるようになった=エレクトロニクスの進化に乗っかって来たからであって、基本的な制御はあまり変わっていないと思います。
    逆に、エレクトロニクスの進化でハイブリッドなりEVがものになるとわかってきから、この領域に自動車メーカーが食指を伸ばしてきた=自然の流れともいえます。
    トヨタの純粋な功績はエレクトロニクスを動力に取り込むのを早めたことのみ、といえなくもないです。
    それと、どのメーカーも同じ戦略=技術(昔でいうなら、どのメーカーも一様にターボをやったりツインカムをやっていた)で目標=燃費や環境に向かう必要もないと考えているのではないでしょうか。
    よって、車を横一線に並べて乗り比べてその場で云々するのも難しい時代になったのだと思います。

  3. ヨッシー1966 より:

    ううわ〜〜!ショック!ショック!ショック!ハイブリッド親方信望して、ずっとトヨタ式ハイブリッド優性の時代が続くと思っていました… 今でもトヨタ式ハイブリッドのほうが日産式よりも高度だし、そうじゃないにしろシンプルだし、っと思い続けてましたが、案外そうでもない… 実は失望の反面、すごく嬉しい。
    ハイブリッドはもっともっと検証されブラッシュアップされるべき!まだまだ未来は改良の余地があります

  4. 針谷光一 より:

    国や組織のDNAはそうは簡単に変わらないと思います。そんな中「石橋を叩いても渡らない」と言われたトヨタに変化が生じたのが奥田さんのころからかと感じます。
    その時に発売になったのが初代プリウスですね、その際の奥田さんのコメント(ある記事と記憶)は「自信がある物が出来たなら堂々と世に問え!」基本的に指揮官はあらゆる要素を鑑み楽観的であるべきと思います。現代自動車をはじめ韓国企業の本当の実力が問われるのは、これからでしょう。例えば猛烈なウォン高になった際どう対応出来るのか?が正念場と思います。
     ところで国沢さんにお聞きしたいのですが、現行のトヨタのハイブリット各車がリチュウムイオンなったらどうなるのでしょうか?

  5. かず より:

    特許切れも始まるのですね。
    トヨタ自動車より、グループ企業などの先行開発の方が結構あるので、それら次第という事でしょうか。
    昔のトヨタなら、
    他社の新開発技術が出た後に、
    手頃な価格で発売なんて事が普通だったような。
    サプライヤーや他の自動車メーカーの技術が良ければ、開発コストも下がってむしろ良かったりして。
    他社が難しい、製造生産技術や内外装の高品質感や、昔からのトヨタの良さをまず取り戻すのも、良いかもしれません。
    最近、それらの手抜き感ちょっと目立つ気がします。
    アウディなんかに、
    抜かれている場合じゃないのに。
    特に海外は、トヨタは高品質がイメージキャラが強いから、
    ハイブリッド云々以前にまず高品質感でもう一度ダントツ一位にしないと、低燃費だけでは車は買ってもらえないのでは。
    追伸、年明け納車のmyプリウス、登場時プリウスと結構乗り味変わってます。
    下取りに出した現行型が、別物みたいな感じです。
    (ρ_;)
    伝統のウリも大事にしつつ、次世代技術も開発し続けないと。

  6. E90 より:

     センター試験が、この前終わった、高校生です!
     …なるほど。プリウス特許が、切れるのですか。
     未熟な学生の知識ですからスルーしてもらっても構いませんが、私の家にクルマのカタログが沢山あります。で、その中に2代目プリウスのカタログがありますが、確か
    「トヨタは、特許取らないつもりです。」と
    書いてあった気がします。あっ、前期型のカタログの方です。あれは、THSのシステムのコンセプトに限ったことで、その他の部分とかは取っていたという事でしょうか?ちょっと、疑問が残りますが…。
     最近のクルマはエコが流行っていますが、これは悪くない風潮だと思います。ただ、日本人はすぐ数字に飛び付きます。燃費が良いことは、確かにエコですから、これもまた良いこと。でも、クルマのエコって、それだけじゃないと考えています。例えば、生産時の二酸化炭素排出量やオイル。オイルに限って言うと、日本人のどれくらいの人が、どれくらいのスパンでオイル交換をしているか分かりませんが、欧州車に比べて短いことは確かです。我が家はBMWに乗っていますが、乗り方にもよりますが、大体2万キロに1回で良いとのこと。あの廃油を捨てると思うと、オイル交換をするとき、ぞっとしますね。適切に処理されているみたいですが。
     自分自身でも、VWのTSIのように、高効率でオイルが汚れない程の、高精度なエンジンを国産メーカーに作って欲しいです。でも、燃費&価格&数字主義が多いこの時代の日本では、なかなか難しいです。…日本人が燃費だけがエコだと思っていることが続いている間、ハイブリッドと電気自動車は注目を浴びるでしょう。
     電気自動車なんて、石油で発電して、コンセントで充電して走る。石油を、そのまま積んでいるガソリン車と、どちらがエコなのか、自分でもあやふやなところがあります。
     そしてクルマが安いことは、とても魅力的なことだと思います。ただ、安さにも限度があると自分で、考えています。クルマがたとえ50km/hという低速で走っていても、タイヤやボディは過酷な状況に置かれています。そして、ドライバーの意のまま間に動き、尚且つ命を守っています。クルマに我々は命を預けているのです。プリウスに乗ると言うことは、トヨタというメーカーを信じて、命を預けているのと同じだと思います。それなのに、市場はただ単純に安さを求める為に、安全装置をなくし命を軽視してまで、コストダウンするメーカーがあるのは、いくら安くしないと売れないとはいえ、異常な風潮です。
     クルマについて、日本人は真剣に考えなくてはならないと思います。

  7. cvcc より:

    メカにあまり詳しくないので、詳しくわかる方がいらしたら教えて頂きたいのですが、
    ホンダIMAと日産フーガ式ハイブリットは非常に似ていて、違いは、リチウムイオン電池の採用と、エンジンとモーターの間にクラッチを入れていることだそうですね。
    クラッチによってエンジンとモーターの切り離し、モーター単独走行を可能としたとのことですが、クラッチが繋がるときに、どうしてもショックがくることがネックだそうですね。
    ホンダIMAは気筒休止することによって、モーター単独走行することが出来るため、モーター単独走行からエンジン併用走行に切り替わってもショックがこないそうです。
    そこで質問なのですが、次期北米シビックHVはリチウムイオン電池採用のIMAだそうです。これによって、モーター単独走行の距離やモーター出力を大幅に増強されて、日産フーガ式に非常に近くなります。
    そこでシビックがクラッチ式ではなく、気筒休止にてモーター単独走行すると思うのですが、気筒休止式のクラッチ式に対するメリット、デメリットがわかりましたら教えて頂きたいと思います。
    よろしくお願いします。

  8. 小林 英弘 より:

    高校生の「E90」君。キミには物事の本質を見極め適切な判断を行い行動する素質があると思う(まだあくまで「素質」だよ)。キミが何県の人でどこの大学を受験するのかは分からないが頑張ってくれ。二次試験まで後半月。風邪など引かないように。「ゆとり世代」の使えないバカ達を蹴散らして、次代を担う人材になってくれ。頑張れ受験生!!

  9. ゲイン より:

    確かにトヨタのTHSがこのまま進化しなかったなら問題ですが、流石にそれはないと思います。先の技術を示してないので希望的観測ですが・・・モデル末期に近いカムリと出たばかりのソナタという見方ですともうちょっと様子見なんですかね。
    一応カムリハイブリッドと同じユニット積んだSAIに試乗したことはあります。エクステリアが全く好みじゃなかったですが、なかなかいいパワーユニットでした。ソナタハイブリッドに試乗するのは困難ですから、私には比較できませんが全てに勝る車ならばそれは脅威だと思います。
    もし日産のリーフが成功した後にトヨタのTHS越えるハイブリッドを普及グレードで売り出せば面白いですね。もしかしたらその頃にはトヨタも次のTHSを発表してるかもしれません。
    ただ脅威と云われる現代自動車ですが、勿論ウォン安に支えられているから好調だとも見えますし。また別の見方としてEUと結んだFTAが施行されれば、関税が撤廃され、日本車より関税10%有利になります。案外EU圏の自動車メーカーは現代自動車には脅威を感じてないのかもしれません。

  10. jun より:

    フュージョン・ハイブリッドはトヨタからの技術供与では無いとの事で、先日は失礼しました。
    昨年のプリウス・ブレーキ滑走リコールと同じリコールがフュージョンにも出ていたので、すべての「味付け」までトヨタで行っていると思い込んでいました。
    カムリ・ハイブリッドにはブレーキ・滑走リコールは出ていないようなので…フュージョンより一世代前のシステムなのかも、と想像します。

  11. かず より:

    抜粋読売新聞
    自動車大手の独BMWと仏プジョー・シトロエングループ(PSA)は2日、ハイブリッド車の主要システムを共同で開発・生産するため、合弁会社を折半出資で設立すると発表した。今年4〜6月期に事業を開始し、バッテリーや発電装置、ソフトウエアなどを開発する。新システムは、2014年から、両社の車に搭載される予定だ。両社は06年にエンジンの共同開発を開始しており、提携関係を拡大する。

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