ホンダとVWの勝負!

VWが突如「世界一厳しいアメリカのBIN5対応のディーゼル車を2008年に発売する」と発表した。これに驚いたのはホンダ。BIN5という規制、2010年から始まる。つまり2009年の秋に間に合えばいい。トップ通過を狙っていたホンダとしちゃ、2009年の早い時期の発売を考えていたと思う。一方、ディーゼルを基幹技術としているVW(というかドイツ連合)は、ホンダを出し抜くべく2008年秋の発売を目論んでいたに違いない。技術的にも尿素水を別タンクで積むタイプならBIN5クリアだって難しくありません。

けれど日本のメーカーは、燃料以外のモノを消費することに否定的。無くなれば汚い排気ガスを出すことになりますから。だからこそBIN5よりハードル低い日本の平成17年規制対応も、外資系の日産ディーゼルと三菱ふそうが尿素水使うタイプを選び、日野といすゞは使わないタイプにした。ただ尿素水使っても、BIN5クリアって難しい。こうなればホンダとドイツ連合のスピード勝負か?

もっと困っているのがトヨタかもしれない。おそらくトヨタはハイブリッドでアメリカを攻めようとしていたハズ。したがって『ユーロ5』というヨーロッパのディーゼル規制クリアしか考えていなかったんじゃなかろうか。そこに突如ホンダがBIN5のクリアを発表。続いてドイツ陣営も参入してきた。となればトヨタだって逃げられまい。もちろん尿素水を使えば難しくないと思う。けれどトヨタも尿素水の使用に否定的であります。

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