ホンダ国内市場低迷続く。なぜBR-Vのような車種を入れない?

バンコクモーターショーで最も気になったのがホンダBR-Vである。今や新興国の稼ぎ頭と言えばSUV。トヨタ・フォーチュナー(ハイラックスサーフ)や三菱パジェロスポーツは売れ筋グレードで130万B(450万円)程度する高級車。「欲しいけれど買えない」というお金持ちも多い。そういった層をターゲットにしたのがBR-Vだ。

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全長4456mm×全幅1735mm×全高1650mm×ホイールベース2660mmで、意外にもヴェゼルより一回り大きい。全長4295mmというヴェゼルのサイズだとフォーチュナーやパジェロスポーツのように3列シートを装備することは出来ない。新興国向けに開発されたと言われるヴェゼルながら、品質的にオーバークオリティでニーズより小さかったワケ。

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ホンダと言えば、中国向けに作ったジェイドや、フィットの4ドアモデルであるグレイスを強引に日本導入し、全く売れていない。というか入れる前からダメそうなことくらい想像出来たろうに。売れない2車種を入れるなら、BR-Vを入れればヨカッタと思う。そもそもジェイドよりずっと広い3列目シートを装備してます。ベースはモビリオらしい。

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今回価格は発表されていないものの、インテリアやエンジンルームの仕上がりを見ると、フィット級よりコストダウンしている。したがって売れ筋グレードで80万B(約280万円)くらいになるだろう。ちなみに1800ccエンジン積むヴェゼルで100万B(350万円)。日本で売るなら180万円か? 繰り返すがジェイドでなくBR-Vでしょう。

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インテリアの仕上がりは日本仕様を作るとすればもっと割り切ってシンプルしてもいいだろう。搭載されるエンジンを見たら、1500ccの120馬力/145Nm。6速マニュアルとCVTから選べるようになっている。インドなどディーゼルのニーズが多い国には、ブリオに搭載されているディーゼル(排気ガスはユーロ4)も用意されるそうな。

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ホンダの国内販売戦略は早急な見直しが必要である。フィットとヴェゼルが伸び悩み始め、新規投入のジェイドとグレイスなど出した途端に大量の在庫を抱える始末。ステップワゴンだって小さく見えるデザインが不評で厳しい戦い。ライバルのノア3兄弟は3車種合わせれば1万7095台(11月)で、1位のアクアを2千台近く引き離す好調ぶりなのに。

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