マツダの圧縮着火vs日産の可変排気量。ドッチが凄い?

日産は2018年『可変圧縮比』という画期的な新技術使った省燃費エンジンを出す。となると気になるのが、マツダの『圧縮着火』エンジンとスゴイのはドッチよ? ということだと思う。困ったことに私も全く解らない。とは言え夏休みだからして、解っている情報だけでヨソウしてみたいと思う。

まず日産。2リッター級の4気筒過給エンジンと言われており、270馬力/400Nmくらいになるようだ。具体的には圧縮比を8~14の間で可変させる。御存知の通りアクセル開度少ない状況だと燃費良くノッキングもしにくい。したがって14くらいの圧縮比にすれば燃費の良いエンジンになるだろう。

しかしパワーを出すべくアクセル開度大きくしていくとノッキングしやすくなっていく。特にターボエンジンだと顕著。ブースト圧掛けていくと実質的な圧縮比が一段と高くなる。ということからターボエンジンの場合、最初から圧縮比を低くしておく。WRX STIのEJ20ターボは8。

フルブーストでノッキングしない圧縮比ってこんなもの。けれどブースト圧の低い状況でも8のままだからして、やはり燃費には良くない。確かに燃費悪いです。そこで登場するのが可変圧縮比だ。アクセル開度低い時は14。アクセル踏むと8まで落ち、これなら常時効率の良い圧縮比を使える。

日産のリリースによれば「3500ccNAより29%。2000ccターボより10%燃費良い」となってます。2000ccターボが3500ccNAより2割程度燃費良いかビミョウですけど‥‥。また、日産の想定は「NAよりダウンサイジングターボの方が燃費良い」という今の自動車業界の流れに乗ったモノ。

マツダの『圧縮着火』は排気量も出力も未公表。おそらく2000ccの4気筒か、過給に耐えるシリンダー構造持つディーゼルと同じ2200ccの4気筒だと思う。公開されている表を見ると、2000ccなら190馬力/240Nmくらいだろう。2500ccNAエンジンと同じくらいのスペックを考えればよかろう。

気になる燃費は、スカイアクティブGと比べ20~30%良くなるそうな。アテンザに搭載されるとすれば、JC08で22,6km/L。マツダは「スカイアクティブDと同等」と言ってる。アテンザのディーゼルが22,4km/Lだから、そんなモンだと思う。ここで困った。日産が3500cc級に対しマツダ2500cc級。

ただ2000ccターボの10%減と言えば、JC08で13km/Lのスカイライン200GT-tなら14,3km/Lになるということ。こらもう「ディーゼルの燃費」に遠く及ばない。したがって現在発表されているスペックから推測すると、圧縮着火の方が可変排気量より圧倒的に優れた省燃費技術と言うことになります。

一方、ハイパワーエンジンの燃費を改善する、という意味合いからすれば、可変排気量って素晴らしい。これをモーターアシストしれやれば、燃費規制をパスした高性能車が作れる。

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