ミニに回生ブレーキ

最近ミニが『回生ブレーキ』(BMWによればブレーキ・エネルギー回生システム)を採用したということをTVのCFなどで盛んにPRしている。ブレーキ踏むと髪の毛がおっ立つヤツです。このシステム、果たして画期的なことなのか? 結論から書くと、すでに日本のメーカーの大
半は採用済みの制御だったりして。

私が存在に気づいた2004年時点では、エスティマなど多くのトヨタ車に採用され始めてました。最初に採用した車種を調べてみたけれど、不明。もしかするとマツダ車だったかもしれません。一番簡単なシステムはバッテリー端子のトコロに付いている小さいボッ
クス。これだけで3〜5%も燃費良くなるらしい。

イメージとしては以下の通り。自転車についているライトをイメージして欲しい。本来なら
下り坂や停止する際などペダル踏まないときに稼働させて電力を蓄えておき、そして走り出すときや登り坂など蓄えておいた電力でライト付け、重さを倍増させる発電機はカットさせれば楽ちんである。クルマも同じ。

オルタネーター充電制御の付いていないクルマは、常時ライトを点灯させている自転車のようなモノ。人間(エンジン)の負担を大きくしてしまう。ECOカーの燃費技術、自転車をイメージすれば分かり易い。タイヤの空気圧、向かい風、重量、電動アシストなど、こらもう全てクルマに共通する。

自転車の場合、蓄電機能が付いてないため仕方ないけれど、クルマなら最初からバッテリーを装備してます。簡単に負担低減させられるワケ。アクセル戻した時だけオルタネーターを稼働させるようにしておけば、簡易式回生ブレーキになる。したがってBMWミニの主張も大ゲサながら間違っちゃいない。

オルタネーターとバッテリー容量を大きくし、積極的な回生を行えば面白い? ここまで読んで「すでに採用したクルマがあるでしょ!」と突っ込みたくなる人はクルマ通。今や絶版になったクラウンのマイルドハイブリッドが採用済み。大型のオルタネーターを使いアイドルストップ時のエアコンまで稼働させてました。

自分のクルマに付いているか、ボンネットを開けてチェックしてみて欲しい。最近は後付けや自作のオルタネーター制御装置を付けている人も少なくないです。


昨日紹介した『アトンキンソンサイクル』の簡単な解説です。

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3 Responses to “ミニに回生ブレーキ”

  1. lucky より:

    いつも、拝見させていただいてます。
    最近、ドイツメーカーのCMを見ていると、厳しいですが、実態の無いイメージ戦略を展開してるように、見えます。
    メルセデスベンツ、必死になって環境に優しい車をアピールしてますが、日本は、すでに当たり前に、環境に優しい車が買える国です。シラケてます。
    BMW、新5シリーズ、旧クラウンマイルドハイブリットを、旧マジェスタのボディに載せたイメージ?それにボディが、デカすぎる。以前所有し乗りました、ゴーカートみたいで楽しかったです、しかもハリヤーHVより燃費は悪いです。
    隙間商品のX1、個人的には、いいかもしれません。アウディ・ワーゲンは、日本人のケチな所を、上手く商品にしたと、思います。それにアウディは、値段が高すぎると思います。
    ユーロ安のイメージが有り、個人的な主観もあり、輸入車はワインの値下げのように、もっと安くなって欲しいです。
    管さん?は円安の考えなので無理かも、しれませんが?

  2. lucky より:

    すみません、文章を途中で間違えて送ってしまいました。
    恥ずかしい!
    以前所有してた車は、BMWミニです。

  3. MCタイチ より:

    ミニの宣伝って単にオルタネータ回生だったんですか、僕はてっきりHVバージョンを出したのかと(^^;
    僕の実家が最近ティーダを買ったのですが、この最終バージョンはオルタネータ回生領域を広げて燃費を更に改善しているとの事です。実際に乗るとブレーキを緩めても暫く引きずるような減速感があります。これはこれで慣れるとコーナーのアプローチがやり易くなります。実燃費も13km/L近くいくようです。
    こういう地味ながら効果的な技術があるのに、何故か日本のメーカはあまり宣伝しないんですよね。だから日本の小金もちはミニやメルセデスのCFを見て「やっぱり欧州車は環境技術が進んでるね」と勘違いしそう(^^;

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